タラバーニー・イラク大統領トルコ訪問、関係修復へ
2010年12月22日付 Zaman 紙


中央アジア・中東諸国を一つにまとめる経済協力機構(EIT)の首脳会談が今日イスタンブルで開かれる。

アブドゥッラー・ギュル大統領の主催で開催される首脳会談には7ヶ国の首脳が出席する。ギュル大統領は昨日イスタンブルに到着した首脳たちと二者会談を行った。最も注目されたのは、3月の選挙以降、自身への不支持を理由にアンカラを非難していたイラクのジェラル・タラバーニー大統領との面談であった。選挙後の新政権樹立後、初めての外国訪問をトルコで実現させたタラバーニー大統領をギュル大統領は温かく歓迎した。一時間に及ぶ会談でタラバーニー大統領は新政権の組閣でのトルコの協力に対し感謝の意を表明した。

タラバーニー大統領は、マリキ首相や選挙でトップに立った「イラーキーヤ・リスト (イラク国民運動)」党首のイヤード・アッラーウィー氏を含む、全てのリーダーからの挨拶を伝えた。またギュル大統領に「トルコの招待は我々にとって重要な意味をもつ。深刻かつ危機的な状況だが訪問することにした」と話したという。ギュル大統領も、この時期にイスタンブルを訪れてくれたことに感謝を表し、両者は昨年エルドアン首相がバグダットを訪問した際に調印した40の合意内容について意見交換をした。タラバーニー大統領は「この合意に効力を持たせることが非常に重要だ。高等戦略的協力議会会議(の実現)や様々な合意が実現するよう取り組んでいる。トルコとの関係には非常に重きを置いている。他国とこのような関係はない」と述べた。

タラバーニー大統領を介してイラクの各リーダーたちに挨拶を託したギュル大統領は、「イラクは新政府の樹立という重要な時期を迎えている。その途上だ。新政権は、できたばかりだ。合意内容が実現することは我々にとっても非常に重要である。両国の間の溝を早急に埋める必要がある。イラクが我々を重要視してくれていることは十分に理解している。いつでもトルコを訪れて欲しい」と話した。また、政府がイラクの国土統一や主権に重きを置いていることを強調し、「イラクは国内外で平和的であるべきだ。イラク近隣諸国会議の目的もそこにあった。すべてイラク支援のために行われたものだ」と述べた。急速に発展する両国の貿易関係について話が及んだ際、タラバーニー大統領はトルコ企業のイラクでの投資を勧めた。「トルコ、イラン、イラク、シリア4ヶ国の協力が重要である。イラクでビジネスを行う企業の55%がトルコ系であり、我々も重要視かつ支援している。トルコ企業の参入を期待している。」

ギュル大統領はまた、経済協力機構第11回国家・政府首脳会談の前にタラバーニー大統領以外にもエマムアリ・ラフモン・タジキスタン大統領、カリム・マシモヴ・カザフスタン首相とも個別に会談した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:21030 )