ヴァラーヤティー氏「アーシューラーの蜂起はイスラーム教徒団結の核」
2010年12月18日付 Jam-e Jam 紙

トルコのシーア派指導者の招きにより、ハーメネイー・イスラーム革命最高指導者の代理として、同国で行われたホセイン追悼のアーシューラー〔イスラーム太陰暦モハッラム月10日〕の儀式に出席したアリー・アクバル・ヴェラーヤティー氏は、アーシューラーの蜂起は圧制に対する抵抗のシンボルであり、イスラーム教徒の団結にとってもっとも重要な核となる出来事だと述べた。

 ファールス通信によると、トルコのシーア派信徒数万人が出席するなかでイスタンブールで開かれたこの壮大な追悼儀式に、同国のレジェプ・タイイプ・エルドアン首相が同国政府高官として初めて出席し、演説を行った。

 エルドアン氏に続き、アリー・アクバル・ヴァラーヤティー氏がアーシュラーの蜂起が伝えるメッセージについて説明を行い、アーシューラーは単なる悲劇というだけではなく、圧制、〔神への〕不服従、そしてイスラーム的基礎・価値からの逸脱に対する抵抗のシンボルなのだ、と強調した。

 ヴァラーヤティー博士はパレスチナ問題にも言及し、ガザ人民に対する卑劣な包囲は十字軍=シオニスト連合によるイスラーム教徒に対する圧制のもっとも明確な例に他ならないと指摘、その上で「イマーム・ホセイン、そしてアーシューラーの教えに従うとは、すなわち迫害されたパレスチナ国民への支援を自らの最優先課題とすることをわれわれに義務付けるものなのである」と述べた。

 最高指導者顧問のヴェラーヤティー氏はまた、イスタンブールでトルコ首相と会談した。

 アナトリア通信を引用する形でメフル通信が報じたところによると、ヴェラーヤティー氏とレジェプ・タイイプ・エルドアン氏の会談はイスタンブールのドルマバフチェ宮殿にあるトルコ首相官邸で、一時間にわたって非公開で行われた。

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( 翻訳者:安斎卓也 )
( 記事ID:21051 )