寒波のヨーロッパへ、トルコ産塩の輸出はじまる
2011年01月01日付 Hurriyet 紙

「小氷河期」となるだろうと言われるほどの大寒波が続いているヨーロッパに対して、コンヤ県の塩湖から初めて大量の原塩の輸出が始まった。

コンヤ県ジンハベイリ郡にある塩湖で塩の製造を行っているサリナ塩工場のヒンメト・カラ社長は、アナトリア通信の記者に行った説明で、大寒波の影響でヨーロッパ諸国での塩の在庫がなくなり始めたと述べた。

カラ社長は、路面の雪を溶かすのに使用される原塩を確保するため、ヨーロッパ各国が最も近い市場であるトルコを選び、トルコから各国にここ1週間で大量の原塩が輸出され始めている、と語った。
またカラ社長は塩湖で生産された塩がメルスィンやイズミルの港を通じてヨーロッパへと輸送されているとし、以下のように語った。

「昨年ジハンベイリからヨーロッパへ3万トンの原塩が輸出されました。今年は厳しい冬の影響で、ドイツ、オランダ、ベルギーをはじめとしたヨーロッパ各国へ20万トンの原塩の輸出が見込まれています。現在性急に求められているのは、加工されていない、特に雪や氷対策に使用される原塩です・・・世界でも最も質の良い塩を生産する塩湖から取り出され、加工された高品質の塩は、輸送の問題を理由に今日まで世界の市場で正当な評価を受けられないでいました。しかしアメリカやヨーロッパは私達に常に大量の塩を求めています。高いコストがかかる陸路での輸送では、これらの需要に応えることができません。このためメルスィンやイズミルの港まで簡単に輸送できる鉄道ネットワークを望んでいます。塩湖がサラヨニュや、鉄道のある他の都市と鉄道ネットワークによって結びつけられれば輸送問題は解決されます。」

■1週間で活気を実感

ジハンベイリ郡のオズバシャック運送業組合のサーイト・カヤ会長は、塩の輸出が非常に増えたことで、この1週間で輸送部門が活性化したのが実感できたと話した。

カヤ会長は次のように述べた。「ヤヴシャン製塩所でつくられ、ジハンベイリにある塩工場で25kgずつ袋詰めされた塩湖の塩は、メルスィンやイズミルの港へジハンベイリの運送業者によって輸送されます。1日に80台から100台のトラックが輸送を行っています。1週間で2万5000トンの塩が港に運ばれる予定です。」

トルコで非常に高い品質の塩を作り出す塩湖からは、ヨーロッパやアメリカが塩を輸入しているエジプトの塩田より高品質の塩が手に入り、湖からとれる塩の品質は世界的にも通用するものであるという。

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( 翻訳者:熊谷沙織 )
( 記事ID:21104 )