ディヤルバクル、様変わり―その豪奢な一面
2011年01月02日付 Milliyet 紙


何年もの間、その名が「テロ」と切り離されなかったディヤルバクルで、色とりどりの生活が広まっている。サウナ、トルコ風呂(ハマム)、タイ式マッサージを提供する豪華な美容室、そして新年に赤い下着を売る店への女性の関心は驚きだ。

テロと経済問題と戦ってきたディヤルバクルに、知る人ぞ知る、見る人々を驚かす、異なった、更に「豪華な」とも言えるような世界がある。

例えば、メティン・ケンディルさんの経営するVIPサロンは、その分野で、ディヤルバクルでもっとも豪華で値段のはる場所である。新年の夜のためにパーマをかけたいと思う人々が殺到するサロンでは、これに加えて「フィットネス」で汗を流すことも、トルコ風呂(ハマム)あるいはサウナを楽しむことも、タイから来た専門家のマッサージを受けることも可能である。ケンディルさんは、サロンを見た人々は驚くと話し、「残念ながら偏見があります。人々は、ディヤルバクルでこのような場所はあり得えないといっています」と述べた。

■ 好きな髪の色

会話に入ってきた妻のアズィゼ・ケンディルさんは、「ディヤルバクルの女性たちは他の街の女性たちよりも、きらびやかな生活にとても重きを置いています。私たちのお客様は身の回りのことに気をつかっており、髪をセットせずに外に出ることはなく、眉毛がのびたらすぐにいらっしゃいます」と続ける。そして、ディヤルバクルの女性たちに好まれるカラーリングの色は金髪、茶色、そしてキャラメル色であると説明する。

メティン・ケンディルさんも、「ディヤルバクルで最も値が張るのは我々のところです。しかし、お客様はサービスに満足しています。同じサービスをイスタンブルで受けたら10倍するだろうことを知っているのです」と言う。

カラーリングには120リラ(6410円)、パーマには150リラ(8013円)、1年間髪をまっすぐに保つ「ストレート・セラピー」には400リラ(21369円)を払わなければならない。しなやかで強く、しっかりとした身体を望む人々は、「華麗なピラティス」のために年に900リラ(48080円)を払い、また、ワニーダ・インラさんにタイ式マッサージをしてもらうには 80リラ(4273円)を払う。これに対して、シンプルな髪のセット料金は7リラ(373円)、カットは15リラ(801円)だ。

■ 100万ドルの男性

ディヤルバクル出身の実業家ミュフィト・エレンさんは、(ディヤルバクル県の)クルプ郡に2億2,500万ドルの投資を行い、出身地に恩を返そうとしている。

ユルドゥズラル・グループの経営トップであるミュフィト・エレンさんは、他の実業家たちが地域から遠ざかっている時代に、「我々実業家がこの辺りで投資を行っていれば、状況は違っていた」と言う。

アブドゥッラー・ギュル大統領からプレートを授与され表彰されたエレンさんは、これまでに8,500万ドルの投資を実現し、それにより就労機会を与えられる人の数は 1500人にまで増えるだろうと述べている。ディヤルバクル出身の企業家は、国の特別支援システムが適用されることを望んでおり、「ここに投資することが魅力的な状態になるよう、適用して欲しい」と話す。

■ 「狼たちの谷」に関心あり

ディヤルバクルの人々が好きなテレビドラマには「狼たちの谷-待ち伏せ」の名があがった。床屋で働きつつ学校に通うムラトさん、アフメトさん、ルドゥヴァンさん、そしてシェイフムスさんは、時々批判されるの対象ともなるこの有名なドラマを「トルコで起きたことを説明しているから」見ていると話した。

■ 赤い下着を販売

元日に買い物に出かけた女性たちが最も興味を示した場所の一つが下着を売る店だった。経営者のシェイフムス・エルオールさんは、「ここを開店したとき、大きな興味をもたれるだろうと思いました」と言う。「東のパリ、ディヤルバクル」と冗談を言う店の従業員は、女性たちが赤い下着に関心を示していると話している。

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:能勢美紀 )
( 記事ID:21108 )