領収書が語る、PKKによるクルド人たちからの搾取
2011年01月03日付 Zaman 紙


シュルナク軍警察司令部がクルディスタン社会連合(KCK)に行った強制捜査の結果、裕福な事業家らに渡されていた人民防衛軍(HPG)の領収書を発見した。領収書には金を出せという脅し文句が記されており、この方法でシュルナクでは200万リラ(52,387,888円)集めたと明らかにした。

サバフ紙の記事によると、クルド労働者党(PKK)が、特に南東地域の裕福な事業家らを脅し、いかに「みかじめ料」を得ていたことを示す領収書が公開された。シュルナク軍警察司令部がクルディスタン社会連合(KCK)に対して行った強制捜査で、裕福な事業家らに渡していた人民防衛軍(HPG)の領収書を発見した。事業家İ.A氏にあてられた領収書には、手書きの脅し文句を添えて「5千万リラ出せ」と請求しているのがわかった。人民防衛軍(HPG)の旗のマークが付いた領収書では「仕事に支障が生じないようにしたければ、ここに書かれたように振る舞えばよろしいかと」という脅し文句が注目を浴びた。軍警察チームは、クルド労働者党(PKK)が事業家らに対し、シュルナクで 250枚の領収書を配り、それによって200万リラを集めたと発表した。

■ 旗付きの領収書

クルド労働者党(PKK)の傘下にいるクルディスタン社会連合(KCK)に行われた強制捜査で、テロ組織が金を集めるため、国民から無理に巻き上げたことが明らかになった。シュルナク県、バトマン県、マルディン県で行ったシュルナク軍警察司令部が行った強制捜査で、事業家İ.A.氏の家でクルド労働者党(PKK)の資金を秘かに集めるために作成された領収書が発見された。領収書には、人民防衛軍(HPG)の旗のマークや、テロ組織の基地のうちハフタニン地区司令部と書かれた印と発行日が記されている。領収書を受け取った人々が金を払うために、領収書に記載されている連絡先にかけて情報担当のテロリストと接触し、要求された金額を払ったことが明らかになった。領収書には、金を払う事業家の名前と支払い金額も記載されていた。

■ 200万リラ集めた

押収したいくつかの領収書には、事業家らに支払わせるために使った脅し文句もみられる。うち一枚に「あなたの身辺のことをよく分かっていますし、注視しています。仕事に支障が生じないようにしたければ、ここに書かれたように振る舞えばよろしいかと」という脅しを含んだ表現で、事業家にテロ組織への支払いを強制した。クルド労働者党(PKK)は、一方で地域の中小業者に組織を支持するプロパガンダだといって営業停止を強制し、一方で事業家を脅迫して集めたお金でテロ組織の資金を賄おうとしている。軍警察チームは、テロ組織が領収書をシュルナクで250枚配り、200万リラの資金を集めたことを明らかにした。シュルナク県軍警察部隊司令部は、事業家を窮状から救出しようと、兵士たちが商業地区に入るのを認めるなどし、業者や市民との熱心な対話の方向に向かった。

■ 従来の方法

2007年10月にユクセコヴァでは、クルド労働者党(PKK)の名の下、領収書と引き換えに金を集めたといわれる、村落防衛隊や旧民主市民党(DTP)の指導者らを含む8名(うち女性1名)が逮捕された。

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:21110 )