アナトリア東部で放射能漏れ、検査―アルメニア原発
2011年01月24日付 Zaman 紙

トルコ国境からすぐの地域にあるアルメニアのメドザモル原子力発電所から放射能漏れが起きたとの疑いをうけ、、チェクメジェ原子力研究・教育センター(ÇNAEM)とエルズルムのアタテュルク大学科学学部物理学科による放射能の計測が、ウードゥル、アール、ムシュ、トゥンジェリ、ハッキャーリ、シュルナクで始まった。

アタテュルク大学科学学部物理学科のネスリハン・エキンジ准教授と助手のベキル・ドアン氏はウードゥルで調査を開始した。両氏は、ウードゥル県環境森林局の協力のもと行う調査で、市のラドンの分布を調べ、近年増加している肺がんの原因を明らかにするのを目的としていると述べた。

原発の放射線漏れの有無を調べるため、昨日町の数か所と公共施設の屋内に放射能の計測用の器具が設置された。助手のベキル・ドアン氏は、このような調査は今までにトルコ国内のあらゆる町で行われてきたが、ウードゥル、アール、ムシュ、トゥンジェリ、ハッキャーリ、シュルナクといった町では行われたことがないと語った。

ドアン氏は次のように話した。

「私たちの調査チームは、この調査不足を補うため、最初のウードゥル県から順に、これらの地域の屋内公共施設や民家にラドン測定機を設置しました。60日分のデータが収集されます。この地域一帯で最近増えている肺がんの原因を解明中です。また、ウードゥルの土と水のサンプルも詳しい分析が行われています」

調査チームは、ウードゥルの中心地のほか、カラコユンル郡とアリジャン国境通過所の付近からも土と水のサンプルを採取した。

また調査チームは、放射能計測のためさらに100か所に測定器具を設置したことを明らかにした。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:21251 )