バンドペイ議員、チョウザメ絶滅への警告「ここ数年でカスピ海のチョウザメが著しく減少」
2011年01月15日付 Jam-e Jam 紙

国会の「環境派」の理事を務めるバンドペイ議員は、「チョウザメを保護するための国民委員会」の設置の必要性を強調し、「チョウザメは大変貴重な海洋生物であり、現状のまま放っておくことは許されない。なぜなら、乱獲やカスピ海の汚染に無関心を装えば、数年後には『カスピ海産チョウザメ』は名ばかりの存在となってしまうだろうからである」と述べた。

 アヌーシールヴァーン・モフセニー=バンダペイ氏はISNAとのインタビューのなかで、カスピ海のチョウザメの減少に遺憾の意を示し、「ここ数年でカスピ海のチョウザメが著しく減少したのを、われわれは目にしてきた。これは、いくつかの非常に重要な原因に起因するものだ」と語った。

チョウザメ漁への監視の欠如

 バンドペイ議員(ノウシャフルとチャールース選出)はチョウザメ漁への監視の縮小が〔チョウザメ激減の〕根本的な原因の一つだと指摘し、以下のように強調した。「残念ながらここ数年、この貴重な魚の乱獲に対し、しっかりとした監視が行われてこなかった。その間、近隣諸国もまた、この魚の漁に関する規則に全く従おうとしてこなかった。こうしたことが、遺憾ながらチョウザメが激減する状況を作ってしまったのである」。

 国会の衛生治療委員会の副委員長を務める同議員は、カスピ海の水質汚染もチョウザメ減少の重要な原因となっているとの見方を示し、以下のように指摘した。「我々や近隣諸国が生活排水をカスピ海に垂れ流し、水質汚染を引き起こしていることが、この高級魚から生息環境を奪っているのである」。

 モフセニー=バンドペイ氏はチョウザメの乱獲について触れ、「もちろん、現在我が国はこの魚の漁に関する規制を受け入れているが、しかし近隣諸国はこの問題にまったくコミットしようとせず、いかなる規則も守ろうという意識がない。言い方を変えれば、〔漁業資源の過度の〕利用、乱獲、生活排水の垂れ流しが、この魚から望ましい生息環境を奪っているのである」と語った。

〔後略〕

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( 翻訳者:渡部智士 )
( 記事ID:21257 )