中東でのトルコ製品人気に中国製「Made in Turkey 製品」登場
2011年01月23日付 Radikal 紙

パレスチナ出身でトルコ国籍を持つイブラヒム・ヤシン氏は、アラブ諸国に輸出をしている実業家だ。同氏はレジェプ・タイイプ・エルドアン首相のダヴォスでの「One Minute!」発言と、中東地域でのトルコの影響力が増したことにより、アラブ諸国でトルコ製品への関心が高まっていると述べた。

ヤシン氏はおよそ10年来、トルコで生産された様々な分野の製品を中東諸国に輸出している。氏は近頃アラブ諸国でまき起こっているトルコ製品への関心について説明してくれた。ヤシン氏はトルコが外交面で発言力を強めて以来、アラブ諸国と温めてきた関係が実を結び始めたと述べ、以下のように続けた。

「様々な取引のためにアラブ諸国を訪問した際、私のトルコ国籍パスポートを見ると、皆私の首に抱きつき、親しく接してくれます。空港でパスポート検査を行う担当官でさえ、エルドアン首相を始めとするわが国への愛情を口にします。」

ヤシン氏はさらに続ける。「トルコ国籍パスポートを所持していることが、アラブ諸国で多くの門戸を開き、また様々な問題に直面した際に役立ちます。アラブの人々は、トルコの中東における指導者的役割とパレスチナ問題への対応ゆえにエルドアン首相とトルコ国民に大いなる愛情と敬意を感じ始めています。」

ここ最近の出来事を受けて、中東ではあたかもトルコの風が吹いているようだ。世界各地に視聴者を抱えるアラブ放送局の全てで、トルコ製のテレビ番組が放送され始めた。裕福なアラブ人旅行者は休暇先としてトルコを選び始めている。アラブの商人はというと食料や家具を始めとするあらゆる需要をトルコ製品で満たしている。アラブの消費者は「Made in Turkey」と書かれた商品を求めている。

イブラヒム・シャーヒン氏はトルコ製品の価格と品質が中国製品の王座を揺るがし始めているとし、以下のように続けた。

「アラブ諸国での関心をみて、中国企業が世界的に有名なトルコ企業の名前やロゴを模倣しています。さらに模造品に「Made in Turkey」の印を押しています。」

シャーヒン氏は今日までに、モロッコやエジプト、ヨルダン、アルジェリア、そしてリビアで、トルコ企業のロゴと企業名を模倣した中国製品を目にしたことを強調する。

「例えばトルコで有名なビスケット会社のパッケージとロゴで模倣するのです。しかし企業名の一文字から文字の点をとって、あたかも別の製品であるかのように市場に出すのです。パッケージには生産国がトルコであるという印を押すようです。もちろんそんなことにアラブ人は気づかない。このせいでトルコ企業の信用と信頼が揺るぎ、世界市場での競争力を失ってしまうのです。このため、私はトルコ企業と関係省庁が行動を起こし、必要な対策を行うべきだと提案しています。」

実業家であるイブラヒム・ヤシン氏は、アラブ諸国が食料を始めとして家具、建築材料や製品部品などをトルコから輸入しようと試みていると付け加えた。

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( 翻訳者:白鳥夏美 )
( 記事ID:21267 )