エルズルムで第25回ユニバーシアード冬季大会、開幕
2011年01月27日付 Radikal紙


エルズルムで開催される第25回ユニバーシアード冬季大会が、ジェマール・ギュルセル・スタジアムでの盛大な開会式とともに始まった。

エルズルムのジェマール・ギュルセル・スタジアムで、第25回ユニバーシアード冬季大会の見事な開会式が行われた。開会式のセレモニーにおいて、トルコ・ラジオ・テレビ協会(TRT)で1980年中頃からギュンタチ・アクタン氏がキャスターを務め、主に東部および南東アナトリアで行われてきた「テロとの戦い」のための軍事作戦を扱う番組「アナトリアからの視点」の主題歌が用いられたことは、人々の注目を引いた。
ウルヴィー・ジェマル・エルキンが1942年に作詞した「キョチェクチェ・スゥイティ」を聞くと、ある世代の人々は「アナトリアからの視点」をすぐさま思い出すのだ。

アブドゥッラー・ギュル大統領、メフメト・アリ・シャーヒン トルコ大国民議会議長、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相、ファルク・ナフィズ・オザク国務大臣、ハヤティ・ヤズジュ国務大臣、ベシル・アタライ内務大臣、ヴェジディ・ギョニュル国防大臣、ニーメト・チュブクチュ国民教育大臣、レジェプ・アクダー保健大臣らとともに約21000人の観客がジェマール・ギュルセル・スタジアムで歴史的な瞬間に立ち会うこととなった。
トルコで初めて開かれた冬季大会の開会式が本日19時30分から、ユニバーシアード旗がスタジアムに入場することで始まった。
競技に参加する58カ国の選手が入場する中、トルコは女子73人、男子79人の計152名が参加した。トルコ国旗の旗手は、クロスカントリーに出場するサバハッティン・オグラゴ選手が務めた。観客はアゼルバイジャンとボスニア・ヘルツェゴビナのチームに大きな関心を示す一方、イランチームのなかでスカーフをしている選手にも目をやっていた。

■オザク国務大臣:「エルズルムは世界の選ばれし場所の一つである」

選手が会場に入場したのち、開会の言葉を述べたユニバーシアード組織委員長で、スポーツ担当国務大臣のファールク・オザク氏は、「今日、私たちはエルズルムでのこの出来事の歴史の証人となっています。五大陸からの若者が一堂に会し、大きな熱狂と祭典の歓喜を共有しています。喜びを分かち合っている各国選手に、感謝したいと思います。競技はフェアプレー精神に則り、行われると信じています。トルコを信頼し、この大会がアナトリアの頂ともいえるエルズルムで行われることを可能にした国際大学スポーツ連盟委員会(FISU)に感謝しています。トルコは自身に対する信頼を無にすることはなく、多大なる投資を行った。エルズルムは世界で数少ない冬季スポーツのメッカの一つであります。トルコが冬季スポーツの分野において実現した最大の大会である2011年エルズルム・ユニバーシアード大会は、我が国及び冬季スポーツにとって画期的な出来事であります。

■エルドアン首相:「エルズルムに冬季オリンピックを」

タイイプ・エルドアン首相は、その名前が紹介されるや大きな歓声が沸きあがり、「トルコは、あなたを誇りに思う」のスローガンのもと壇上に上がった。そして「三千人以上のスポーツ選手よ、若者よ、我がエルズルムへ、ようこそ。エルズルムに滞在するのは短期間でありましょうが、心行くまで見て回ってください。この大会は5つの星が、5つの大陸が一堂に会する競技の祭典です。ここには、平和、友愛、興奮そして熱狂があります。この大会により、我々は冬季オリンピックを目指すことになると信じています。エルズルムはそれに相応しい。若者よ、我々は突き進んでいきます。しっかりとした足取りで、新しいエルズルムのために明日に向かって歩んでいきます。大会が無事成功裏に終わることを祈っています」と述べた。

メフメト・アリ・シャーヒントルコ大国民議会議長も、「我が国そしてエルズルムが、国際的に重要な大会のホストを務めています。エルズルムでの大会決定の瞬間、私はトリノにました。エルズルムの人々が、この大会の為に一丸となり、手を取り合っていたことをそこで実感しました。その時感じた興奮と全く同じ興奮を、私は今感じています。私もあなた方の仲間であると感じています。この大会はエルズルムを、この地域そして世界の冬季スポーツの中心地にしてくれました。近い将来、この地での冬季オリンピックも実現すると思います。皆さんのご活躍をお祈りいたします。」

国際大学スポーツ連盟(FISU)のジョージ・キリアン会長は、「もう競技の準備はできています。大会実現に向けて努力してくださった方々に感謝します。新しく作られた施設で、心躍らせ興奮することになると信じています。またこの地は、そしてあなた方は、さらに重要な大会(オリンピック)の開催をも実現することになると信じています」と述べた。

■ギュル大統領が開会を宣言

正式に開会宣言を行うために壇上に登ったアブドゥッラー・ギュル大統領は、「今日大きなスポーツ大会がイスタンブルで開催されるために・・・」とスピーチを語り始め、「いや、エルズルムである」と訂正しながら次のように続けた。
「こうした大きな大会は普通であれば大きな都市で行われる、が東の門であるエルズルムで本大会を実現した事は、トルコにとってとてつもない成功である。尽力してくださった方々に感謝している。スポーツは、友情、平和、そしてジェントルマンシップと同じである。世界中からいらっしゃったスポーツ選手の皆さんは正々堂々と競技を行うと信じている。皆さんのご活躍をお祈りします、競技の開催を宣言いたします。幸運をお祈りします」
アブドゥッラー・ギュル大統領のスピーチの後に、国際大学スポーツ連盟の旗が観客席を回った。その後、国際大学スポーツ連盟の行進曲が流れ、旗が戻された。式典では選手宣誓を、トルコ代表のスキー選手トゥーバ・ダシュデミルが、審判宣誓をアイスホッケーの審判で、世界的に活躍するトルコ人審判エジェ・エセン氏が行った。

■聖火をトルコ代表選手がリレーした

ユニバーシアード・エルズルム大会の聖火は、自転車競技の世界チャンピオンのケナン・ソフオール、84キロ級グレコローマンスタイルレスリング世界チャンピオンのセルチュク・チェビ、女子バレーボール世界チャンピオンで数少ない女王の称号を手にしているネスリハン・ダルネル、2008年北京パラリンピックのアーチェリー世界チャンピオンのギゼム・ギリシュメンによりリレーされた。聖火を手にした四人は、競技場の四隅におかれたトーチに同時に大きな歓声に包まれながら、点火した。

■「アナトリアの炎」ダンスチームが、興奮を巻き起こす

ユニバーシアード冬季大会の開会式で、「アナトリアの炎」ダンスチームが「東部の門」というパフォーマンスを行い、スタジアムの観客を魅了した。双頭の鷲がスタジアムで飛び立つ姿をまねて始まったダンス・パフォーマンスでは、ダンサーがアナトリア各地の音楽に合わせてダンスを披露した。セマーのパフォーマンスののちに、再び競技場に現れたダンサーらは、フィナーレにエルズルムのフォークダンス(エルズルム・バル)を踊った。

■ケナン・ドールのコンサート

スタジアムを埋め尽くした何千人もの観客からなる開会式の締めくくりとして、有名なポップミュージシャン、ケナン・ドールのステージが行われ、それを楽しんでいた観客の興奮は、打ち上げ花火が上がることで最高潮に達した。音と視覚の祭典となったスタジアムは様々な色の饗宴となる一方、競技場に入ってきた若者は音楽に合わせダンスを踊り、さらに彩りを添えた。

■ハディーセとアフメト・オズハンがステージに現れず

ユニバーシアード冬季大会の開会式には、トルコ・フォークミュージックのアイスン・ギュルテキン、トルコ古典音楽のアフメト・オズハン、ポップミュージシャンのハディーセの出演が当初予定されていたがキャンセルとなった。その理由は明らかにされていない。ハディーセの替わりにケナン・ドールがフィナーレを飾った。

■大会開催に伴う試練

第25回ユニバーシアード冬季大会の開会式が行われるジェマール・ギュルセル・スタジアムに向かおうとした人々は、警備のため大いなる迷惑をこうむった。
ジェマール・ギュルセル・スタジアムの前を通る環状道路は約3キロ先から交通止めとなり、検問所が設置された。検問所では関係車両以外通行許可が下りず、大型バスや自家用車から降ろされた人々は、子供たちをつれ3キロの道のりを、雪が降る中歩いてスタジアムに向かわざるを得なくなった。
長い道のりを歩き、ようやくスタジアムにたどりついたと思ったら、今度は入り口で待たされた人々は、時折警備員らと口論になった。入り口では大混雑となり、観客の多くは開会式開始後にようやく入場できた。観客席にたどり着いた人々は、パフォーマンスに参加するためのライトと寒さよけの白い手袋、帽子と毛布が配布された。

競技日程
1月27日-2月6日
アルペンスキー、バイアスロン、クロスカントリー、カーリング、フィギュアスケート、フリースタイルスキー、アイスホッケー、複合、ショートトラック、スキージャンプ、スノーボード

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(翻訳者:有田 潤)
(記事ID:21278)