エゲメンEU加盟交渉担当相、「この先、もう一度52年は待てない」
2011年01月27日付 Zaman 紙

エゲメン・バウシュ国務相兼EU加盟交渉主席担当官は、一連の交渉のために訪れたブリュッセルで、EU加盟の申し入れをはじめて行ったのは1959年であったことに触れ「トルコはこの先もう一度52年待つことには耐えられない」と話した。

エゲメン・バウシュEU加盟交渉主席担当官は欧州評議会(AP)のトルコ友好グループの新年レセプションに出席した。レセプションでは、バウシュ担当官と並んで欧州評議会ステファン・フューレEU拡大担当委員もスピーチを行った。ステファン・フューレEU拡大担当委員を合わせ、欧州評議会トルコ友好グループの会員数は75名に達した。

冒頭挨拶を行ったスロベニア元首相兼欧州評議会トルコ友好グループ会長のロイゼ・ペテルレ氏は、EU議長国のハンガリーとトルコとの交渉を全力で進めることについて約束したと話した。

エゲメン・バウシュEU加盟交渉担主席担当官は 欧州評議会にこうしたグループがあることを重要視していると述べ、「ヨーロッパでトルコの友人になることは難しいことです。しかしトルコでもヨーロッパの友人となることは簡単ではありません」と話すと会場の出席者に笑いが起こった。バウシュ交渉主席担当官は”(トルコが)ヨーロッパ諸国の友人となることは認めないし、(自国の)利益は守る”との考え方には賛成しないと述べ、トルコが友人と考える国について特に次のような形で述べた:「私たちの友人とはトルコの加盟が経済、社会、政治の力を豊かにするという、強力なEUのビジョンを共有している国です。加盟国であることに乗じて私たちに「EUには加盟できない」と言いながら不明瞭な規制を提案するような個人または国家のことではありません。トルコの友人は今日の偏見やポピュリズムに屈せず、EUとトルコの協力という未来から目をそむけることはありません。」

エゲメン・バウシュ交渉主席担当官はまた、トルコがEU加盟の申し入れをはじめて行ったのは1959年であったことに触れ「トルコの最初の申し入れから52年が経ちました。この先もう一度52年待つことには耐えられません」と呼びかけた。加えて、「私たちはEUが魔法の杖を振ることを待つ混乱した国家ではありません。EUに強力に貢献するヨーロッパの安定した国家なのです」と話した。

ステファン・フューレEU拡大担当委員は、トルコで行われた国民投票後、トルコ国民の多くが求めた新憲法に関して、進展を望んでいると述べた。またフューレ委員は「私たちには互いの関係における信頼を維持するという重要な責任がある。オープンで率直な議論は、決して共通の目的をもつ私たちの結びつきに疑いをさしはさむものではない。このような議論を行うことができれば、今年の年末には状況を逆転できるかという問題についても希望がもてます」と話した。

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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:21279 )