トルコで初のジャンプ競技―エルズルム・ユニバーシアード2011冬季大会レポート―
2011年01月29日付 Radikal紙


ユニバーシアード2011でもっとも関心を引いたのはスキージャンプであった。関心をもたれた、「ジャンプ台から飛んだ選手は(ジャンプ台の目の前の)大通りに着地するか」という疑問の答えも明らかになった―だれもいなくなることはなかった。

ユニバーシアード2011、正式には世界大学選手権冬季大会2011の開催権がエルズルムに与えられて以来、疑いなく大会で最も興味を持たれたのは「スキージャンプ」である。実のところ、この状況はトルコに限ったものではない。国外でもスキージャンプは「ウインタースポーツのF1」と呼ばれている。
キレミトリキテペに作られたトルコ初のジャンプ台で昨日(28日)大会最初の「公式」ジャンプが行われた。まず「ノルディック複合」のノーマルヒルの競技で選手たちがジャンプ台でパフォーマンス見せ、その後スキージャンプ・ノーマルヒル女子が行われた。

■女子の競技は「満員」

ノルディック複合前半のスキージャンプのパフォーマンスの際、観客席はどこも60%を埋めた一方、女子の試合ではスタンドは「満員」となった。さらにはスタンドに席を見つけられなかった人々やスタンドに入るチケットを見つけられなかった人々は、イノニュ・スタジアムでのように自分たちの(会場外から競技が見渡せる)「ベレシュテペ」も作ろうとした。スタンドにも入れなかった約40人は選手のジャンプ後の着地斜面と道路の間の場所から観戦した。

■冷静な判断に軍配

競技が始まる前にある議論が起こっていた。「ジャンプ台からジャンプした選手は(ジャンプ台の目の前の)大通りに着地するか?」というものである。冷静に判断する人々はそんなことはありえないことであると分かっていた。「どんなものでも大会のいい宣伝になる」と考えたのだろう、この議論にピリオドは打たれなかった。昨日我々が見たように、道に着地する選手はおらず、それどころか期待以上のジャンプを見た。ノルディック複合の日本の山元駿選手は、109メートル(K点95メートル)に達し観客の拍手を勝ち取った。同じ競技で競ったトルコのムスタファ・オズタシュヨナル選手は77.5メートルに留まった。

■ユニバーシアードで得られたものは?

ウインタースポーツが寒い気候でこそ完璧に意味を持つ一方、私たちはこの大会が小売業にどのように貢献しているか、「エルズルム市場」の民謡とともに少し見てまわった。率直に述べると予想していた返答が少し、そして予想していなかった返答も少し得られた。結論を最初に述べよう―大会はエルズルムの小売業にほとんど貢献していない。
どういうことか?大会の選手村には選手たちが望むものがすべて揃っており、町に行くにしてもバスで見て回るだけであり、小売業者が期待した経済の活性化は得られなかった。これは実のところ私たちの予想通りであった。この種のイベントは間接的に影響を示すからである。つまりこの大会ではもちろん選手たちは選手村から出ないが、今後行われる予定の各種大会では選手たちは町で観光する時間を見つけることができるだろう。例えば、キリムトリテペのジャンプ台が世界選手権で使われれば、選手権にやって来るアスリートが町の経済に与える貢献はより多くなりうる。小売業者と話すと、非常にがっかりしている人々もいる。選手たちが選手村からでない一方でユニバーシアードのためアタテュルク大学が早期に閉められ、町には約3ヶ月間学生がいないため中心部以外の小売業者は非常にうなだれている。

■「抜け目のなさ」も一因

匿名のある小売業者は、あることを明らかにするとともにエルズルムにとっての学生の重要性を次のように話した。「夏にはこのあたりの物価は地に底を打つ。学生たちが出て行くからだ。彼らがいないときは小売業者は実際に困る。学生が来さえすれば値段も上がり始める。ユニバーシアードについていえば、大会が小売業に儲けをもたらさないのはある意味私たちのせいでもある。私もその中に含まれる。私たち小売業者は、(大会に便乗して)抜け目なく値上げをしている。やって来た人々に本来の値段の4倍から5倍もの値段を言っている。つまり部分的には私たちのせいでもあるのだ」
別の小売業者は大会が自分たちに今のところ貢献していないが、町への影響は非常に大きいと述べ、「結果としてその時にはより多くの旅行者が来ることになるだろう。その時に稼ぐ」と話した。

■トルコ人のカーリングテスト

昨日エルズルムでは「カーリング」競技で一日が始まった。スキージャンプとともに最も注目を集めた団体競技の1つであるカーリングの試合は、1000人級のリンクでプレイされた。早朝にも関わらずスタンドの半分が埋まった。観客の多くは完璧にわかっていなかったが(彼らの言うところによると)試合を興味深く観戦した。ここで個人的なエピソードを紹介しよう。おそらく試合が早朝に行われたからであろうが、私が見た中で最も静かなカーリングのリンクであった。一般的にストーンを投げたあとに投げた選手は叫びながらストーンの行き先の指示をスウィーパーに知らせるが、エルズルムでは選手たちはゆっくりとエンジンをかけていった。第3エンド(カーリングは10エンドもしくは言い換えると10ピリオドで競われる)の後半にむけて選手たちのエンジンがかかった!2つ目のエピソードは、カーリング・アリーナに行った時のことだ。私たち新聞記者をアリーナに連れて行くミニバスの運転手は、会場がどこにあるのかきちんと把握していなかったため(読み間違えてはいませんよ)、途中でタクシーの隣に止まってしまったのだ。運転手とタクシー運転手のあいだの会話をそのまま引用しよう。
ミニバス運転手:カーリングの会場はどこだい?
タクシー運転手:カーリング?何だそれは?
ミニバス運転手:カーリングだよ…彼らは外国メディアだ。
タクシー運転手:はああ、まずここから右に曲がって、交差点で右に曲がってまっすぐ…
最後のエピソード:記事の文頭から「朝」と表記している時刻は9時である。この時間にもかかわらずリンクに行くために雪と氷をものともせずに、通りに出て行く観客たちがいた。私たちは一部をバスに乗せ一部は乗せられなかったが、エルズルムの人々はどのスポーツでもスタンドを埋めるため全力を上げている…。

■うまく掃けず

カーリングでは昨日男女ともに残念ながら氷をうまくスウィーピングすることができなかった。トルコは昨日2試合を行った。最初の試合ではポーランドに8-3、2度目の試合ではチェコ共和国に9-1で負けた。男子の試合でもトルコのライバルはチェコであった。この対戦ではチェコ共和国が9-2で勝利した。

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(翻訳者:永山明子)
(記事ID:21295)