アフマディーネジャード「イラン的イスラーム的モデルによって世界は征服可能」
2011年01月22日付 Mardomsalari 紙

アフマディーネジャード大統領は、地方州訪問の一環としてヤズド州を訪れ、州の高官らと面会するなかで、彼らの活動に感謝しつつ、次のように述べた。〔…〕「〔市民への〕奉仕の機会が与えられていることの真の価値をきちんと認識しなければならない。人民ヘの奉仕と社会活動の推進こそ、神への最高の礼拝(イバーダ)なのである〔=宗教儀礼に則ってお祈りをすることが、礼拝の真の意味ではない〕。あなた達は今日、歴史を通じてきわめて稀な状況に立ち会っている。いや、歴史上初めてといってもいいかもしれない。諸々の歴史的経験が乗り越えられ、アッラーの主権が世界中で受け入れられる準備が整いつつあるという意味で、きわめて重要な時期にあるのである」。

 同氏は、イスラーム共和国は神から全人類への贈り物であり、他の国家体制と同じようなものとして考えることなどできないと述べつつ、次のように付け加えた。「イスラーム共和国は、ある一つの場所、人種、国民に属しているものではない。預言者が一つの国民や場所に属していないのと同様だ」。

 アフマディーネジャード氏は〔核家族用の近代的な〕アパート建築を批判し、昔からのイラン独自の建築について強調して、次のように述べた。「西側体制は、人々をニワトリを飼うがごとく飼いならそうとしている。しかし、我々はこのようなやり方から距離を取るべきである。我々が彼らに依存し続ける限り、このような状況は続くであろう」。

 大統領はまた発言の別の箇所で、人口抑制策を批判し、次のように述べた。「二人っ子政策は社会を滅亡させるためのものである。この政策は最終的に、我々を問題に苦しめられているヨーロッパ諸国のようにさせるものである。成功した人々に少し目を向けてみると、その多くが大家族で育ったことが分かる。“子供は二人で十分”というスローガンは、西側の自由主義体制に属するものであり、我々には受け入れられない」。

 同氏は更に付け加えた。「人口が減れば生活が良くなるなどと、誰が言ったのか?そのような主張をする者は、私のところにきて議論しようではないか。革命の初期、人口は3500万人で500万バレルの石油を輸出していた。しかし当時の人々の暮らしは、人口が7500万人で石油を250万バレル輸出している現在ほどの豊かさだったわけではない」。

 アフマディーネジャード氏はまた、「イラン的イスラーム的モデルによって世界は征服可能だ、というのが私の信念だ」と語った。

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( 翻訳者:上山詩織 )
( 記事ID:21306 )