エジプト・ムスリム同胞団報道官「手本はトルコ、イスラム体制はめざさない」
2011年02月02日付 Zaman紙

ホスニ・ムバーラク政権に対する抵抗の一環として、昨日(2月1日)数百万にも上るエジプト人が立ち上がったが、デモの影の主導者ともいえるムスリム同胞団から穏健なメッセージが届いた。

デモが行われたタリハール広場からZaman紙に語ってくれたムスリム同胞団スポークスマンのジェマル・ナッサール氏は、イスラエルや西洋勢力が主張していることとは異なり、「我々が望んでいるのはイスラム的な体制ではなく、民主的な体制である」と語った。この点で自分たちがお手本とする体制の一つが、トルコの体制であるとするナッサール氏は、「トルコは、我々が好きな、そして我々が評価する政権である。しかし、完全に有効な手本にはなりえない。なぜなら、エジプト特有の事情が問題となっているからだ」と述べた。ナッサール氏は、イスラム主義路線をとっていることに関する批判のなかで、「私たちは穏健派の団体です。暴力には絶対反対です。各組織と対話を行っています」と述べた。こうした対話をエジプト軍とも進めていると主張するムスリム同胞団のスポークスマンは、「デモにおける彼らの(軍の)態度を評価しています。我々は対話をしています。軍は私たちを拒否していません」と加えた。

ムスリム同胞団は、ホスニ・ムバーラク大統領がデモを受けて体制改革を行ったが、それを認めていない。またムバーラク後の暫定政府のトップに元国際原子力機関事務局長を務めたムハンメド・エルバラダイが就任するという事で、合意していることを強調したナッサール氏は、ムバーラク氏が任命したオメル・スレイマン副大統領と会談を行ったことを伝えた。スポークスマンのナッサール氏によれば、ホスニ・ムバーラク大統領はデモが始まったのち、紅海沿岸のリゾート地シャルム・エルシェイフに移った。そこからサウジアラビアへ逃げるつもりであるという。ムスリム同胞団幹部の一人イッサム・エルアリアン氏も、Zaman紙のインタビューに答え、現在の唯一の狙いはムバーラク大統領を国外追放にすることであると語った。アリアン氏は、ムバーラク大統領といかなる対話も断固として拒否していることも明らかにした。

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(翻訳者:智原幸穂)
(記事ID:21330)