エジプト外務省、「トルコは口をだすな」
2011年02月03日付 Hurriyet 紙

エジプト政府は、国際社会からの政権交代に向けた呼びかけを拒否した。

エジプト外務省のフサーム・ザキー報道官は、国際社会から様々な呼びかけがなされた後に行った声明で、「政権交代」は認められないこと、こうした呼びかけがエジプトの状況を悪化させるものであると述べた。

ザキー報道官は、「アメリカ合衆国、イギリス、フランスのような西洋諸国、加えてトルコまでもが、あらゆる機会をつかってエジプトに介入を試み、エジプトの展開に口を出そうとすることは誠に遺憾である」と述べ、これらの国家は、(他人のことには口を挟まず)自分の仕事をしていればいい、と述べた。そして、「それらの国家は、無礼かつ、類を見ないやり方で、エジプト国民の名において語っている」と非難し、エジプト政府と国民はこのような状況を拒否すると強調した。

他方、タイム誌に掲載された記事では、エルドアン首相が昨日3日の演説で初めて、エジプトのホスニー・ムバーラク大統領を批判する姿勢を見せたことが報じられた。

辛辣な発言で知られるレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、おそらく今日の中東において最も人気のある政治家であろう。エルドアン首相は、エジプトに関する議論に加わり、ホスニー・ムバーラク大統領に対し新政権移行のための計画案を提示するようにとのメッセージを伝えた。このメッセージがムバーラク大統領に送られた一日前に、エルドアン首相はずっと続いていた沈黙を破り、初めてエジプトの指導者に対して敵対する演説をアンカラで行った。アラブ各メディアが報じ、カイロのタフリール広場では生中継されたトルコ議会での演説では、「いかなる国家も、民衆の民主的な要請を無視してはならない」と述べられた。

エルドアン首相のエジプト問題への発言は、2009年1月のダヴォス会議でのイスラエル大統領シモン・ペレスへの批など、イスラエルに対する厳しい言明によって得たアラブ民衆からの人気に依拠したものである。

■トルコは見習うべき模範

中東諸国で緊張状態が拡がるにつれ、真の世俗主義と民主主義を保有するムスリム国家トルコは、未来において見習うべき模範として注目されている。エルドアン首相によれば、(エジプトでの混乱の)解決方法は、迅速な選挙の実施と改革の実行であるという。

その一方でエルドアン首相は、強圧的な態度でも知られている。厳しい態度を取っている。歴代の全政治指導者たちよりも多くの記者を告発し、演説では反政府恣意行為対策のため多くの警察が動員されている。最近では、新アルコール消費規制を批判する者たちに対し、「吐くほど飲むのは許可している」と(相手を)無視する発言を行った。

火曜日にムバーラク大統領へより穏健な発言を行ったエルドアン首相は、演説のなかで、「私たちはみな同じ人間であり、いつかは死ぬ運命にある。私たちは生きている間に何をしたかによってのみ、問われるのである」と語った。

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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:21345 )