中東商工センターで爆発事故、6名死亡―アンカラ
2011年02月03日付 Milliyet 紙

アンカラで日中に起き、6人が命を落とした爆発の後、夕方にさらにもう一度爆発が起きた。2度目の爆発では直近の情報によれば、少なくとも9人の命が奪われた。爆発が起きた建物内には、従業員がいまだ閉じ込められていると発表された。

アンカラの重要な産業中心地である中東商工センター(OSTİM)で大きな爆発があった。都市の様々な場所でも爆発音が聞かれ、爆発が起きた4階建ての建物の2階部分が崩壊した。建物内には負傷した人がいる模様で、救助隊が爆発の起きた場所へ向かった。
爆発は、中東商工センター内の、地下ケーブルを製造しているメガセンターの中にある発電施設で起きた。最初の発表によると、爆発は天然ガスの圧縮時に起きた可能性がある。爆発が起きた4階建てのメガセンター建物の2階部分が全壊し、建物内の瓦礫の下に残された人々がいると考えられている。40-50人の従業員が働いていた発電施設で起きた爆発により、多くの負傷者が出ており、死亡者もいる可能性があるとされた。
爆発と同時に、現場には多くの消防隊や救急車が派遣された。大きな爆発で市民が地震発生時のように動揺する中、捜索・救助隊と医療隊がコンクリートの下に取り残されている人々の捜索を開始した。40-50の従業員が働いていた建物での爆発の影響で、多くの車が破損した。治安部隊は、建物周辺に広域警備体制をしいた。

■アンカラで2度目の爆発

アンカラで日中に起き、7人(注:原文まま)が死亡した爆発の後に、同じ地域で更に爆発が起きた。この2度目の爆発により、現在までに6人の死亡が明らかにされている。スィナン・アイギュン・アンカラ商工会議所長、アラアッディン・ユクセル・アンカラ県知事とメリフ・ギョクチェキ・アンカラ広域市市長が順に説明を行い、死亡者数が増えていることや、爆発に関する情報を提供した。

■スィナン・アイギュン:思いもよらない事態

まず、スィナン・アイギュン・アンカラ商工会議所長が電話で出演した生放送番組で(2度目の)爆発により2人が亡くなり、工場内には閉じ込められた従業員がまだいる事を伝えた。アイギュン所長は救助隊が全力で働いている事を強調した。

■アンカラ県知事:事故現場は収拾のつかない状態

アンカラの中東商工センターで稼動している発電施設において、日中に大きな爆発が起きた後、夕方には2度目の爆発がさらに起きた。事故現場に来たアラアッディン・ユクセル・アンカラ県知事は得られた情報から、(2度目の)爆発により4人が亡くなり、14人が救出されたと述べた。
ユクセル知事は「(爆発現場は)ある施盤作業場が(製造使用)許可を得ていたと判明している。この作業場ではシンナーや染料の製品がつくられていた。19:30-19:45の間にシンナータンクから爆発が発生し、その結果1人が死亡し、更に中で3人が亡くなっているとの情報が届いた。しかし、異臭が充満し、火災も発生しているため、中に入ることはできていない。8人が病院に搬送され、更に6人の従業員が作業場の外に助け出された。私が得た情報によれば、15人の従業員がまだ中にいるそうです」と述べた。

■死亡者は6人以上

ユクセル・アンカラ知事の説明に続いて、メリフ・ギョクチェキ・アンカラ広域市長が事故現場で説明を行い、中東商工センターで起きた2度目の爆発で6人が亡くなった事を明らかにした。爆発が起きた場所に来たギョクチェキ広域市長は、その場で記者会見を行った。ギョクチェキ広域市長は、(事故現場では現在も)火事が続いており、「これまでに、残念ながら6人が亡くなったことがわかりました」と述べた。

■9人の死体が搬出された

メリフ・ギョクチェキ広域市長が「6人が命を落とした」と伝えた後に、中東商工センター工業団地での2度目の爆発現場で、消防隊により9人の遺体が運び出され、建物内では未だ閉じ込められた従業員が残されていることが伝えられた。
AA特派員が得た情報によれば、消防隊は爆発が起きた場所で9人の死体を発見し、今現在発見されていない人もいるという。救助隊は安否不明の残された人々を発見するために、捜索活動を続けている。

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( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:21347 )