イラン外務省、エジプト情勢をめぐって声明を発表
2011年02月05日付 Mardomsalari 紙

イラン外務省はエジプト情勢に関し、声明を発表した。

 イラン学生通信の報道によると、この声明には次のようにある。

 「イラン・イスラーム共和国外務省は、イスラーム的な覚醒の波に起因するところの、中東・北アフリカ地域で起きている重大情勢について、注視しているところである。本省は人々の権利要求を支持するとともに、正義を希求する諸国民の声が聞き届けられ、彼らの願望がかなえられることが必要だと強調する。

 イラン・イスラーム共和国は、エジプトの栄光・偉大さの復活と、圧制・不正義との対決、そして抑圧諸国への従属関係の断絶に向けて、雄々しく動き始めている同国人民の大波は、同国が真の独立を手にし、イスラーム中東地域に重要な役割を果たす上で、吉兆となるものと考えている。その上で、国民的団結を保持して、人民各層の間に分裂と対立を煽ることを画策している悪意ある者たちの陰謀に警戒することこそ、基本かつ必要だと表明する。

 イラン・イスラーム共和国はまた、世界のすべての気高き人民、そして各国政府に対して、諸国民の願望を支援するよう期待するとともに、アメリカ=シオニストを軸とした干渉、そして正義を希求する〔‥‥〕エジプト人民の運動を逸脱させんとする彼らの試みを、強く非難する。

 イラン・イスラーム共和国は再度、アメリカ当局ならびにシオニスト体制による干渉主義的な行動を非難するとともに、エジプトのムスリム人民の運動を邪魔立てし、〔世界の〕歴史を作り上げてきた文明的なる同国国民の利益と団結に敵対するようないかなる動きも、圧制と暴虐、人権侵害という彼ら〔=欧米〕の暗き過去の罪を積み重ねるだけであり、また世界全体に対するイスラーム共同体の怒りと嫌悪の恐ろしき波をもたらすだけだと警告する」。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:21366 )