ラーリージャーニー、ムスリム諸国民に警告「西洋諸国は自ら配下の手駒をおしつけようとしている」
2011年01月31日付 Mardomsalari 紙

司法権長官は、「われわれのイスラーム革命は、暴君たちによる暴虐・圧制に対し、武器がなくとも立ち向かうことができるということを証明した」と語った。

 司法権広報儀典局の発表を引用する形でILNAが報じたところによると、アーヤトッラー・サーデグ・アーモリー=ラーリージャーニー司法権長官は、〔‥‥〕今日人類は精神性というものを渇望していると指摘し、偉大なる預言者ムハンマドの教えには神の精神的教えが満ちており、心地の良い水のようにこの渇きを満たす力があると述べ、次のように語った。「神の預言者たち、なかでも最後の預言者〔=ムハンマド〕の教えを理解することが重要である。そしてこの教えの真の理解は、内を清めること抜きにはあり得ない〔‥‥〕」。

〔‥‥〕

 同氏は、イスラーム革命記念日前夜祭「ファジル(夜明け)10日間」が近づいていることに触れ、イスラーム革命はこの国に神聖なる価値を再興させたと指摘し、次のように語った。「イマーム〔・ホメイニー〕閣下の確固たる信念と閣下の純粋さは、我々イラン国民だけでなく、世界中のすべてのムスリムを惹きつけ、また彼らの感謝の対象となっている。我々のイスラーム革命は、暴君たちによる暴虐・圧制に対して武器がなくとも立ち向かうことができるということを証明した。革命はしばらくの間、世界を驚かせた」。

〔‥‥〕

 司法権長官は地域で起きている重大事件について触れ、地域のムスリム人民によるイスラーム的蜂起は大いなるイスラーム覚醒運動の高まりを示すものであると指摘、この運動は何年も前から始まったものであり、チュニジアやエジプト、イエメンその他の地域諸国における急速かつ予期せぬ動きは、あらゆる人々を驚かせていると述べた。同氏はその上で、ムスリム諸国民に向け、「ムスリム諸国民は、西洋諸国が自ら配下の手駒を擁立し、それを虐げられた人民に押しつけようとしていることに、十分注意しなければならない」と訴えた。

 アーモリー=ラーリージャーニー氏はさらに、次のように続けた。

「いつも明らかなように、西洋の圧制的対応はここでも、はっきりとその姿をあらわにしている。チュニジア、エジプト、イエメンその他における、人民による大いなる運動を前にしても、彼らはいまだに邪悪で腐敗した政府を支持し、一貫して同情のメッセージを送っている。西洋諸国がムスリムの友人であったためしはないし、ムスリムに好意的だったこともない。それは今でも変わらない。次のことを指摘しておくのが適当だろう。我が国で発生した選挙後の騒乱の当事者たちは、植民地主義者たちの庇護のもとで暴動を起こしていたということに、どうして気がつかないのか。彼ら〔=選挙後の騒乱を起こした者たち〕を支援していたまさに当事者たち〔=西洋諸国〕こそ、今やイスラーム世界の圧制者たちを擁護し、イスラーム諸国の人民の前に立ちはだかっている当の本人であるということだけで、かれら〔が西洋諸国の植民地主義的意図を理解するの〕に十分ではないというのか?これだけの証拠があって、まだ十分ではないというのか!」。

 司法権長官はその上で、「大いなるイスラーム世界のあらゆる場所で、ムスリムたちの(神の道への)努力が実を結び、ムスリム諸国が真の独立をはたして、イスラームの教えのもとで発展と進歩、向上を続けていく」ことに期待を表明した。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:長島太郎 )
( 記事ID:21403 )