イスタンブルの博物館大賑わい、造幣所のよう
2011年02月10日付 Hurriyet 紙

受け入れてきた文明の跡を至るところに残し、8500年の歴史に目を眩ませるイスタンブル。昨年、そこにある博物館や旧跡を訪れた人の数は1166万1624人で、およそ9000万リラの収益をもたらした。

その首都となったローマ帝国、ビザンツ帝国、オスマン帝国の歴史建造物を擁するイスタンブルを、昨年は696万980人の観光客が訪れた。イスタンブルの宮殿や博物館には、毎年何百万もの国内外からの観光客に加え、トルコを公式訪問する大統領、国家元首、総理大臣やその他の高官も必ず立ち寄っており、昨年は国内外から総勢1166万1624人の観光客が訪れた。

オスマン帝国の政務宮殿および王朝の中枢として19世紀まで380年間使用され、同時代に関する比類ない歴史遺産を展示するトプカプ宮殿博物館は、今回も最も来館者数の多い博物館となった。同博物館の年間来場者数は358万8730人で、3064万2837リラの収益が上がった。

トプカプ宮殿の次に来館者数が多い第2位の建造物は、世界の建築の歴史を今日に残す最重要建造物のひとつとされるアヤソフィア博物館だった。916年間教会として、481年間モスクとして機能し続けたアヤソフィアを295万2768人が訪れた。観光客からの収益は2664万7825リラだった。

トルコ・イスラム美術博物館には8万1970名が訪れ63万3000リラの収益を、ヒサール博物館協会に属する施設には7万2122人が訪れ、16万6100リラの収益をもたらした。イスタンブル考古学博物館の昨年の入館者数は30万7670人、ユルドゥズ・サライ博物館の入場者数は3万8735人だった。

■地下宮殿は記録を更新

イスタンブル広域市文化局に属する博物館では、訪問者数および収益が2010年の記録を上回った。スルタンアフメト地区に位置し、542年にビザンツ帝国のユスティニアヌス帝により、馬の広場(アトメイダヌ)の反対側にある大宮殿の水をまかなうべく建設された地下宮殿には、2009年に151万2千人、2010年には178万4千人が来訪した。来訪者からは2009年に1074万9085リラ、2010年には1378万8265リラの収益がもたらされた。

古代からビザンツ帝国へ、セルジューク朝からオスマン朝へかけての120の建築物が、大きさ25分の1の模型で展示されているミニアチュルクには、2009年は68万4105人、2010年は74万4042人が訪れた。そして2009年には183万1566リラ、2010年には234万7430リラの収益が上がっている。

また、イスタンブルの征服を557年を経て再現し、世界の類似施設とは景観の点から一線を画すパノラマ1453年歴史博物館には、2009年に70万5102人、2010年には96万7084人が来館した。これらの来館者は、博物館に2009年に158万2457リラ、2010年には222万5607リラの収益をもたらした。

■2010年には国家宮殿を112万4千人が訪問

国家宮殿局に属する宮殿、別荘、邸宅も、2010年に国内外の訪問者から大きな関心を得た。この年、歴史的邸宅を国内外から計112万4503人が訪れ、1166万7千リラの収益が得られた。

オスマン朝末期に建設され、政治とパーディシャーの生活の場となる第3の宮殿として1856年に完成したドルマバフチェ宮殿には、国内から31万8千人、国外から51万8千人の計83万6千人が来場した。またベイレルベイ宮殿は、国外から9万3千人、国内から10万4千人、合計19万7千人の訪問者を迎えた。

ユルドゥズ・シャレ邸、キュチュクス邸、マスラク邸、アイナゥルカヴァク邸、ウフラムル邸、フロルヤとヤロヴァにあるアタテュルクの別荘を、2010年に国内外からおよそ9万2千人が訪れた。昨年、国家宮殿には国内から計50万9千人、国外からは61万5千人が来場し、内1033万7312リラはドルマバフチェ宮殿からとして、合計1166万7千リラの入場料の収益を得た。

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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:21440 )