エジプト軍最高評議会:声明4号
2011年02月12日付 Al-Ahram 紙


■軍は現政府に暫定的な業務遂行を求める

2011年02月12日付『アル・アハラーム』

軍最高評議会は現政府および県知事たちに、新政府樹立まで暫定的に業務の遂行にあたるよう求めた。同評議会が発表した4番目の声明で明らかにされた。声明の文面は以下の通り。

「軍最高評議会より。

 我が国が置かれている状況およびエジプトとその国民を岐路に置き、祖国の安定と国民が実現した成果を守る事を我々全員に課しているこの困難な時機にあっては、国民の合法的な要求を実現し、祖国が現在の状況を乗り越えられる方向へと国家の優先事項を並べ替えることが求められていることに鑑み、また法による統治は個人の自由を保証するだけでなく、同時に政権の正統性の唯一の基礎であるとの本評議会の了解に基づき、また我々の国家的、民族的、国際的責任への決意と確信と信念に基づき、また神と神から与えられた使命および祖国に関する深い認識に基づき、神の御名において、その助力を請いつつ、軍最高評議会は以下を宣言する。

その1:
 軍最高評議会はこれまでの声明の内容を全て遵守する。

その2:
 軍最高評議会は、エジプトとその諸組織および国民に、正確を期する目下の状況を乗り越える能力があると信じる。この前提に立ち、あらゆる政府機関および民間企業は経済活動を推進するそれぞれの高邁な愛国的使命を遂行しなければならず、国民もこの点に関する責任を担うべきである。

その3:
 新政府樹立まで、現政府および県知事たちが業務遂行あたる。

その4:
 自由で民主的な国家を建設すべく、選挙で選ばれた文民政権が国の統治を担えるような自由で民主的な制度に則って、平和裏に政権が移行することを保証する意向であること。

その5:
 エジプト・アラブ共和国は地域的・国際的なあらゆる約束と条約を順守すること。

その6:
 軍最高評議会は偉大なる国民に対し、友愛と協力の意識を広げるため、同胞である警察官たちと協力するよう求める。また警察官に対しては、「国民のための警察」という標語を遵守するよう要請する。」

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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:21478 )