国会議員4名、アフマディーネジャード大統領の書簡に対し返書
2011年01月29日付 Jam-e Jam 紙

昨日、4名の国会議員は連名で、マフムード・アフマディーネジャード大統領の書簡に対し、文書で返答した。

 アフマディーネジャード大統領は先週初め、国会議員らに向けて書簡をしたため、そのなかで〔国会や公益判別評議会によって〕政府が提出した第5次開発計画法案に変更が加えられたことについて触れ、政府の権限〔※〕を削減しようと目論んでいるとして、公益判別評議会とその委員らを批判していた。大統領はさらに、この件に関して公益判別評議会と同一歩調を取っているとして、国会議長ならびに司法権長官も非難していた。
〔※訳註:具体的には、中央銀行総裁の任免権をめぐる政府と国会・公益判別評議会の間の対立である〕

 この書簡を受け取った国会議員らは、各メディアとのインタビューのなかで、大統領の指摘に無反応を決め込むようなことはなかった〔=大統領の指摘をさまざまに批判した〕が、しかし今回、セイエド・モハンマド・ハサン・アブートラービーファルド国会副議長、モハンマド・デフガーニー国会運営委員会理事、アフマド・タヴァッコリー国会調査センター所長、及びモハンマド・レザー・バーホナル第5次開発計画法編成委員長の4名は連名で、大統領に対する返書をしたためることを決定した。

 4議員は返書の中で、大統領の書簡とその内容に驚きを禁じえないと記し、次のように指摘している。

 「きわめて重大な局面にある現下の状況では、三権が団結と一体性を保持し、親愛なる国民が懸念し、また敵が悪用するような言動を控えることが、絶対に必要である。こうしたなか、体制の中軸を占める〔‥‥〕尊敬すべき国会議長ならびに司法権長官、及び公益判別評議会議長が、親愛なる政府に対して陰謀を張り巡らせ、権力を濫用しているとして〔大統領から〕非難されるとは、まったく思いも寄らなかった」。

 同書簡はさらに、「三権の間の諸問題を公にすることは国益に沿うものではないと考える」と強調した上で、公益判別評議会の会議の進められ方について触れて、アフマディーネジャード大統領に向けて次のように記している。

 「ご自身の書簡のなかで、国会と公益判別評議会が最高指導者の指導に反した決定を下しているなどという指摘がある。しかし、〔同評議会での〕意思決定の過程に参加している身として証言するが、こうした想像は真実に近いとはまったく言えず、むしろ妄想の類いであると指摘できよう」。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:21482 )