エネルギー療法を謳った夫婦、警察が追跡中
2011年02月10日付 Jam-e Jam 紙


エネルギー療法を謳って人々をだましていた夫婦が、首都警察の追跡を受けている。

 ジャーメ・ジャム紙の報道によると、昨日、ある男性がテヘラン5区一般革命検察庁予審第6課を訪れ、ある夫婦を詐欺容疑で訴えた。

 被害者の男性は、ユーネスィー予審判事に対し「私の母は、少し前からうつ状態になっていました。何軒もの医者に診てもらいましたが、一向に良くなりませんでした。そんな折り、3ヵ月前にある親類の家で、体内に宿る特別なエネルギーで様々な病人を癒しているという、とある夫婦と知り合いました」と語った。

■ 詐欺師の夫婦の罠にはまった病気の母

 被害者の男性は続けた。「私はその数日後、エネルギー療法を謳う夫婦の家に行きました。そして、夫婦は母に対して治療を始めました。夫婦は、祈りの文句を唱えながら、手を上下に動かし、エネルギー療法を行いました。私の母には、服用していた薬は今後やめるよう求めました。」

 被害者はさらに、「最初の施療で、夫婦は200万トマーン(約16万円)を私たちから受け取り、その後の施療でも、詐欺師夫婦に対し、多額の金銭を支払いました」と説明した。

 男性は付け加えた。「母の施療は3ヵ月間続きましたが、一向に回復せず、母の状態はむしろ悪くなる一方でした。そこでエネルギー療法を施す夫婦に対し抗議しましたが、夫婦は『母の状態はよくなる、頭痛や睡眠の乱れは治療の過程の一部だ、仕事に干渉してくれるな』などと言ってきました」。

 男性は「しかし、母の心身の状態はよくなるばかりか、日増しに悪化していきました」と語り、「エネルギー療法を謳う夫婦は、母の状態はじきに良くなる、そうならなかった場合は、今まで私たちが払ってきた2100万トマーン(約170万円)を返金する、と言いました」と付け加えた。

■ 容疑者夫婦、数十人に対して詐欺行為

 被害者の男性はその上で、「その2日後、治療のために母を再びエネルギー療法の夫婦の家に連れて行くと、彼らは行方をくらまし、何十人もの男女が彼らの家の前に集まっていました。聞くと、彼らもエネルギー療法だといって詐欺師夫婦に担がれ、多額の金銭をだまし取られていたことが分かりました」と訴えた。

 この報道によると、こうして事件が発覚し、エネルギー療法を騙る夫婦の詐欺容疑での逮捕へ向けた捜査が始まった。

■ 公表されない判決

 現在、この詐欺師夫婦は警察の追跡を受ける一方、複数の被害者が夫婦の逮捕と失われた権利回復に望みを託している状況だ。

 さて諸々の報道によると、イラン各地で毎月のように、エネルギー療法を謳う詐欺師たちが逮捕されている模様だ。人々を宣伝で欺き、多額の金品を騙し取ったとの自供を得ながら、彼らの容疑への捜査が行われている。

 こうした詐欺の手法は、かつてある人物が自らを「ドクター」と名乗り、偽の広告で多くの人々から金品を巻き上げ、特別なエネルギーをもっているなどと吹聴しては、国の当局者の一部さえもだます事件が発覚したことをきっかけに、国内で流行したものだ。この人物は国の当局者たちに、いわゆる「エネルギー」を与えている様子を写した画像を見せることで、人々を信用させ、さらには彼らに畏怖の念すらも与えていた。

 衛星テレビでもエネルギー療法の宣伝をしばらく続けていたこの偽ドクターに対し、告発の声が多く上がったことから、この人物はたびたび逮捕され、その数は21回にのぼった。ところがこの人物は、逮捕される度に短期間で釈放され、〔盗人猛々しいの言葉通り、こうした人物には騙されないようにと〕人々への啓蒙に努力していた人たちを告発する挙に出ている。〔‥‥〕

 この容疑者、そして「エネルギー療法」、「石療法」、「ガラス療法」、「空気療法」等々の店を構えては、人々から金品を巻き上げているその他の詐欺師たちに対して、司法当局がこれまでどのような判決を下し、また今後下していくのか、いまだ明らかにされてはいない。

 もしこれらの判決の内容が公表されず、〔人々に対する〕啓蒙と情報提供がきちんと行われないようなことになれば、被害者たちの数が増え続け、これら詐欺師たちの「定期市」が活況を呈する様を毎日のように目にすることになるであろうことは、けだし疑う余地のないところであろう。

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( 翻訳者:小原智恵 )
( 記事ID:21505 )