バハレーン国王、デモ参加者死亡について、調査委員会設置を命じる
2011年02月16日付 al-Hayat 紙


■バハレーン国王、死亡したデモ参加者2名に関する調査委員会を設置、国会には対策法案の検討を要求

2011年02月16日『アル=ハヤート』

【マナーマ、ロンドン:本紙、バハレーン通信、AFP通信、ロイター通信】

昨日、バハレーンのハマド・ブン・イーサー・アール・ハリーファ国王は、王国の政治改革を求めるデモ運動鎮圧中にデモ参加者2名が死亡した事について遺憾の意を表明した。また国王は、この「悲しい事件」の事実関係を調査するため副首相を議長とした委員会の設置を命じた。

ハマド国王はテレビ演説中、終始静かな口調で以下のように述べた。

「誠に遺憾なことに、親愛なる2人の国民が亡くなった。我々はご遺族へ心からのお悔やみを申し上げると共に、アッラーがご遺族に忍耐と平穏と慰めを与えて下さらん事を祈る。」

月曜(14日)夕方と火曜(15日)の午前中、活動家がインターネットを通し呼びかけたデモ運動の最中に青年2人が死亡した事を受けての発言だ。

更に国王は、「今回の悲しい事件を引き起こした原因を追及するため、ジャワード・ブン・サーレム・アル=アリード副首相に特別委員会設置を命じた事を周知する。我々の第一の関心事は国家と国民の平安であり、全ての人がその権利を正当に享受する事だ」と述べた。

また国王は、「立法当局がこの現象を検討し、国家と国民に有益な対策を実施するために必要な法律を提案する事を求める」として、「改革は継続しており、この先も停止する事は無い」と強調、「バハレーン王国は法治国家であり、憲法に則した複数の機関から成り立っている。我々は、平和的な行進について規定する法律をもち、それは代表議会が制定したものだ。意見を述べる自由も、権利として憲章と憲法で保障され、我々皆が遵守すべき法律により規定されている」と明言した。国王は、「一方、改革については、常時我々が宣言し実行しているように今もなお継続しており、この先も停止する事は無い。10年前の2月14日、忠実な国民への敬愛の念を示し、我々は自由と責任のあらゆる扉を開放した。我々は誇り高き国民の努力と共に、全ての分野において寛容かつ発展的で、完全な主権を備えた王国となった。そしてこれから来たるより美しき日々のために、結束して取り組みを継続していくのだ。我々を阻むものは何もない」と述べ、演説をしめくくった。

王国の複数の地域では昨日と一昨日の2日間、「バハレーン2月14日革命」実行の呼びかけに応じて数百人がデモに参加した。このデモは、政治改革と逮捕者の釈放、「[外国人の国籍取得を利用して宗派間の均衡を改変しようとする]政治的な国籍付与」の停止を求めた。「フェイスブック」を通じ呼びかけを行った活動家らは、「首相の更迭と国民参画の強化を求める」と述べていたが、若者二人の死亡事件以降その語調を変え、「2月14日以前、我々は体制改革を訴えていた。しかし殉教者の出た今、我々は体制打倒を訴える」と書き込んだ。

犠牲者の葬儀の後、午後には何千ものバハレーン人らがルル[真珠]・ロータリー交差点でデモ運動を行った。今では「自由のロータリー」と呼ばれるようになった当該交差点ではテントを張る者もおり、デモ運動を開かれた座り込みへと発展させる意思を見せた。

(後略)

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( 翻訳者:川上誠一 )
( 記事ID:21515 )