アフマディーネジャード「イスタンブール協議は成功であった」:ギュル「国民の願望に沿った改革に関心を払うべき」
2011年02月15日付 Mardomsalari 紙

イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領とトルコのアブドッラー・ギュル大統領は昨日、中身の詰まった個別会談を行った。両国大統領は、〔ギュル大統領のイラン訪問に同行したトルコ随行団とイラン側担当者らによる〕合同委員会会議終了後、記者団の前に姿を現し、記者らの質問に答えた。

 イラン学生通信の報告によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領はイラン・トルコ間の経済関係拡大と、それを阻む障壁の撤廃について問いただしたトルコ人記者の質問に対し、「初めに、改めて大統領と同行の使節団のイラン訪問を歓迎する」と答えた上で、次のように述べた。

 「イランとトルコ両国の関係はとても深く、同胞愛に満ち、不変的なものである。幸運にも、近年では私たちの関係は、様々な領域・方面で拡大へと向かっている。我々の昨年の貿易額は100億ドルを突破しており、我々はあらゆる方面で協力することで、この貿易額を年間300億ドルまで到達させる決意である。またこれ以外にも、電気やエネルギー分野で様々な投資が行われている」。

〔‥‥〕

 我が国の大統領は更に、文化面での二国間協力の拡大を指摘し、以下のように述べた。

 「二国間の協力は文化面で拡大に向かっている。観光客の数は増加に向かっており、二国間の文化的な会議やプログラムも拡大中だ。我々は国際協力でも、きわめて良好な協力を行っており、諸々の国際会議では、トルコの権利を支持する立場をとっている。我々はトルコの成功と発展を、我々自身のものとして捉えており、二国間の協力拡大にとって障害など存在しない。またトルコがあらゆる会議において、イラン国民の権利を擁護してくれるものと信じている」。

 アフマディーネジャード大統領は、次のように加えた。

 「我々は、トルコ政府がイランの核の正当な権利を擁護する立場を取っていることについて、大統領に特別の感謝の念を抱いている。また、イスタンブールで行われた〔国連常任安保理5カ国とドイツを加えた〕5+1諸国との協議開催についても、すばらしい運営をしてくれたことに感謝している。この協議は、交渉の当事者双方にとっても、また交渉のプログラムを上手に組み立て、切り盛りしてくれたトルコ政府にとっても、成功であったと我々は考えている」。

 アフマディーネジャード大統領はさらに、次のように述べた。

 「イスタンブールでこのような交渉が行われたこと自体、成功であるといえる。トルコのような自律的で文明的な国が国際的・地域的に高い地位を享受することを意味するからだ。実際、国際政治における今日の最重要問題は、イスタンブールで語られ、提起され、検討されているのだ。我々は、イスタンブールでこのような大きなイベントが行われたことを、喜ばしく思っている」。

〔‥‥〕

地域情勢は、予期せぬものではない

 トルコのアブドッラー・ギュル大統領は、今回の訪問の目的と昨今の中東情勢、そして〔イランが言うところの〕《イスラーム的中東》の出現についてのイラン人記者の質問に対し、「我々は今日、高等使節団を率いる形でイランを訪問している。閣僚や国会議員、大学関係者、会社経営者などがトルコから我々に同行している。こうして、今我々はあなた方の目の前にいるわけだ」と述べ、次のように続けた。

 「地域で起きている新たな変化は、決して予期せぬものではない、というのが私の見方だ。〔インターネットなど〕通信分野がこれほどまでに発展してきた新たな世界にあっては、国民に対して隠し事をすることなど、まったく不可能だ。国民は問題の隅々まで知っているのだ」。

〔‥‥〕

 トルコ大統領は最後に、「地域各国の当局者によって、人々の利益や願望が受け入れられることを、われわれは願っている」と語った。

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( 翻訳者:野田奈巨 )
( 記事ID:21526 )