携帯でパチリ・・遺体撮影の過激イマーム、事情聴取
2011年02月18日付 Milliyet 紙


エディルネ宗務局は、ハスレト・カラコチさん(8歳)の葬式で、白い布で巻かれたハスレトさんの遺体の頭部を携帯電話で撮影し、さらにイスラム法を支持する内容の説教をしたことで注目された村のイマーム、エシュレフ・セヴィムリに対する事情聴取を始めた。

エディルネのハヴサ郡シェルベッタン村で農業で生計をたてているエミネさんとイルカイ・カラコチさんの3人の子どものうちの一番上で、初等学校2年生のハスレト・カラコチさんは、先週の火曜日(8日)、隣に住む17歳の少年S.Ş. により生き埋めにされ、酸素不足のために窒息死した。事件に関連してS.Ş. とその母親S.Ş(55歳)が逮捕された。

昨日(17日)、カラコチさん一家の家の前で行われた葬儀で、家族の求めに応じて村のイマームのエシュレフ・セヴィムリは、棺の中で白い布で巻かれたハスレトさんの顔を布から出して家族に見せた。ここでイマーム・セヴィムリと一部の市民が「記念」にと携帯電話でハスレトさんの顔を撮影した。

■エディルネ広場でこのような人物が殺されたとしたら

続いて祈祷を指揮したエシュレフ・セヴィムリは、会衆に向かって次のように話した。「我々の娘は殉教者で天使です。この子が虐待され窒息死したために殉教者になることを忘れないようにしましょう。従って、我々はこの子のことを祈り、記憶にとどめますが、その一方で、私たちの引き裂かれる思い、心の傷は私たち皆のものです。痛みを皆で分かち合っています。私たちの生きているこの時代、宗教から離れて暮らせば暮らすだけ、それに比例して、行いや悪事は、ひどいものとなっています。この子をこのような目にあわせた人物にどういった罰を与えるべきでしょうか。誰に聞いても、皆その人物を八つ裂きにしたいというでしょう。しかし宗教の命じるところに従って、エディネル広場でちゃんとこういう人物が処刑されていたなら、この国にいったい何人の殺人者がでてきたでしょう。きっと、でてくることはなかったでしょう。
しかし、法律だ、人権だ、独立だ、民主主義だ、といって皆が殺人者の肩をもち、彼らもその権利の裏に隠れてしまったなら、我が国の子供たちは、たとえ私たちの子でなくてもこの国の誰かに、そのような不幸が降りかかり、泣くことになるのです。」

■宗務局は事情聴取を開始

エディルネ宗務局は、テレビのニュース番組でイマームのセヴィムリがハスレットさんの亡くなった顔を携帯電話で撮影したことと彼の説教が報じられると、行動に移った。エディルネ宗務局のオメル・タシュチュオウル氏は、説教と写真を撮影したことが明らかになったため、村のイマームに関して事情聴取を開始した。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:21551 )