イスラエル、トルコ国内2公館を臨時閉鎖―テロの標的の通報
2011年02月18日付 Milliyet 紙

イスラエルは、在アンカラの大使館と在イスタンブルの領事館をテロ予告のため、一時的に閉鎖した。イスラエルは、少なくとも他三カ国で同様の措置を取った。

イスラエルは治安上の観点から在外公館を一時的に閉鎖し、今回のこの措置が取られた四カ国の中にトルコが含まれていることが明らかになった。ミッリイェト紙に談話をよせたある領事館関係者によると、アンカラとイスタンブルにあるイスラエルの公館が金曜日(2/18)以降閉鎖されており、今のところ再開の目処が立っていないという。

■ヒズブッラーによる脅迫

イスラエルのハアレツ新聞では、イスラエル外務省によるこの一見奇妙にも思える措置を、「おそらくヒズブッラーによる攻撃を警戒したもの」ではないかとしている。ヒズブッラーは、イマド・ムグニエ司令官が2月12日にダマスカスで暗殺されたことを受けてイスラエル非難を行うと共に、報復行動に出ることを明らかにした。実際に、ヒズブッラーの指導者であるハサン・ナスルッラーは昨日(2/17)この声明を繰り返し、ムグニエの死の報復のためイスラエル高官や軍事関係者を標的にすると発表している。
これに対しイスラエル外務省は、最近になっていくつかの在外公館周辺で不審な出来事が発生しており、イスラエル高官が「問題の国の関係各所と連絡を取り合っている」と説明した。
外務省はエジプト、トルコ、アゼルバイジャン、グルジア、コートジボワール、マリ、モーリタニア、ベネズエラにおけるイスラエル公館に対する警備警戒が高まっていることを公表したが、実際にどの国の公館を臨時閉鎖の措置に取ったかまでは明らかにされていない。
イスラエル関係者から新たに寄せられた情報によると、ヒズブッラーが海外諸国のイスラエル人もしくはユダヤ人を対象にテロ計画を立てているとの話もある。

■「在宅勤務を行っています」

ハアレツ紙へ、ある関係者は「金曜日、当分の間大使館へ出勤できず、家からも外出できないと聞かされました。毎晩、警戒措置に関する報告を受けており、この間我々は在宅で勤務を行っています」と語った。ヒズブッラーはこの3年で、東アフリカとペルシャ湾においてイスラエルを標的とした攻撃を何度も行ってきたが、これらはいずれも失敗に終わっている。在エジプト領事館とヨルダンのイスラエル外交官の車列が標的にされたこともある。

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( 翻訳者:沓澤美紗子 )
( 記事ID:21553 )