セイフルイスラーム・カダフィ「『リビアをトルコに渡さない』はリビアの諺」
2011年02月25日付 Hurriyet 紙

リビアの指導者ムアンマル・カダフィー氏の子息サイフルイスラーム・カダフィー氏は反政府暴動の後、トルコのテレビ局に対して初めて特別インタビューに答えた。「リビアを、トルコやイタリアに渡さない」という発言で反感をかっていたカダフィー子息は、議論となっていたこの発言について説明を行った。

カダフィー子息は首都トリポリでジュネイト・オズデミル氏と会談し、以前述べた「リビアをトルコやイタリアに渡さない」という発言について、これはリビアで使用される一種の諺であり、実際のトルコやイタリアには関係がないと述べた。

カダフィー氏は返答で、「これはリビアの古い言い回しです。我々は200年前にトルコと戦争し、80年前にイタリアと戦争しました。リビアでの非常に古い言い回しなのです。リビアをトルコにもイタリアにも渡さないというのは・・諺のようなものです。トルコやイタリアに直接関係はないのです。完全に過去のこと、歴史のことです」と述べた。 

■「私たちがコントロールしている」

カダフィー子息は自国の現状について論じ、いくつかの都市を除いて支配権は政府側にあると述べた。

サイフルイスラーム・カダフィー氏は、「リビアの人口の半数が住む首都トリポリは政府の統制下にある。リビアの南部、中部も我々の統制下にある。しかし東部の2都市で問題がある。ザーウィヤ市とミスラータだ」と述べ、「数は少ないが武装闘争が始まった状態である。我々は政府として自国民と戦っているわけではない。この武装集団と戦っているのである」という表現した。

サイフルイスラーム・カダフィー氏は「問題の起こっている地域には200万人が住んでいる。テロリストの数はと言うと200人~300人である」と述べた。

カダフィー子息は、「200の武装テロリストが200万人を支配することが可能だろうか?」という問いに対して、「私を信じていないのなら、そのあたりに自分で行ってみなさい。車に乗って行ってみなさい。彼らは武装しているが、民衆は武装していない」と答えた。

■「ミッキーマウスのものまね」

セイフルイスラーム氏は、反体制派が一都市を掌握後、この辺りを彼らの国家であるように宣言したのだと主張し、この構成をおもちゃの国家と見なし「ミッキーマウス国家」となぞらえた。

セイフルイスラーム氏は、父カダフィー氏が、事態が悪化した場合、自分が石油精製所を爆破させるという疑念を否定し、「石油は絶対失くさない。石油は民衆のものだ。我々は自国民を殺害しない。かれらは我々の国民だ。このように混乱期において、絶対に国民を置き去りにしない。絶対に」と述べた。

カダフィー子息は、今後の展開およびムアンマル・カダフィー氏の進退に関する質問に対して、A,B,Cのプランがあること、そのいずれの場合でもリビアに残り、リビアで死ぬと述べた。

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( 翻訳者:吉岡春菜 )
( 記事ID:21630 )