エジプト首相交代、革命を主導した若者組織はこれを歓迎
2011年03月04日付 Al-Ahram 紙
■革命の若者たち、シャフィークの辞任とシャラフの就任を歓迎
2011年03月04日付『アル=アハラーム』
軍最高評議会のフサイン・タンターウィー議長は、昨朝、アフマド・シャフィーク首相が提出した辞表を受理した。シャフィーク氏の首相在任期間は34日間だった。以前、運輸相を務めたことのあるイサーム・シャラフ氏が新首相に任命された。
この決定は多くの政治勢力の間で広く歓迎され、今日タハリール広場で予定されていた座り込みの中止が合意されたが、一部には意見の相違も見られた。変革のための国民協会や国民議会派、革命防衛戦線が軍最高評議会の決定を評価して今日のデモの延期を呼びかけたのに対し、4月6日運動はシャフィーク内閣の退陣を祝し、国家治安機関の廃止をはじめとする残りの諸要求を確認するためのデモを呼びかけた。
ムハンマド・ムスタファー・アル=バラーダイー(エルバラダイ)氏はシャフィーク内閣総辞職に対する最初のコメントで、「ムラーバクとその政府が打倒された時に終わっていたはずの体制が崩れた。我々は正しい道を進んでいる」と述べた。そしてバラーダイー氏は国民の要求に応えた軍最高評議会を高く評価して、次のように語った。「明日から我々は共に、学校や大学、工場や企業で、建設段階に入ろう。全員でエジプトのために働こう」。同じ頃、「革命の守護者評議会」は、今日のタハリール広場での100万人デモを準備していた。諸要求に対するタイムスケジュールの設置や県知事と地方議会の総辞職を求めてのデモであったが、シャラフ新政府については革命の諸要求の実施を着実に進めるだろうと評価し、前政権の面々を遠ざけるよう要望した。
(中略)
マグディー・ラーディー首相府報道官は、新内閣発足までの間はシャフィーク内閣が職務を継続すると発表した。イサーム・シャラフ新首相は昨日から組閣協議に入っており、新内閣の基本的な任務は国に安定を取り戻すことと、1月25日若者革命の要望実現のために尽力することであると、本紙との独占会見で語った。
(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:21706 )