スズキ車の販売、ドウシュ社に移行
2011年03月07日付 Hurriyet 紙

1984年にHACOグループ代表取締役社長ウラル・ハクヴェルディ氏が取得したスズキのトルコでの販売権が、ドウシュ・グループへ譲渡される。

トルコで初めてトュルグト・オザル・トルコ共和国第8代大統領が試乗し輸入許可が降りたスズキであるが、27年後に転機が訪れた。フォルクスワーゲン、アウディ、ランボルギーニ、ベントレー等、15の自動車メーカーを扱う国内自動車販売大手、ドウシュ自動車は、スズキをラインナップに加えることで、自動車販売世界第16位に迫る勢いだ。

■ジュネーブで撮影

ドウシュ・グループ取締役会長フェリト・シャーヘンク氏を筆頭に、ジュネーブモーターショーに参加したドウシュ自動車は、スズキのトルコ国内販売権取得に乗り出した。ショーではグループ幹部がスズキの前で写真撮影を行い、遅くとも一週間以内に販売権契約を交わす予定であるという。ドウシュ自動車取締役社長アジュラン・アジャル氏は、正式合意には至っておらず今週話し合いを始める、と述べた。

■販売権取得額は25億USドル

ドウシュ・グループによるスズキ車のトルコ国内販売権取得を後押しする独フォルクスワーゲンは、2009年末に25億USドルでスズキ株20%を取得した。2008年、経営破綻に瀕していた米ゼネラルモーターズがスズキ株を売却したことでスズキは新たな提携先を模索、2009年末、フォルクスワーゲンがスズキ株20%を取得することとなった。フォルクスワーゲンは、スズキ株の保有率を現行の20%から10%引き上げ、スズキが得意とするインド市場への影響力を強めたいと述べた。

■取り扱いはフォルクスワーゲンのみ

スズキは、フォルクスワーゲングループとの提携関係を急速に深める一方、トルコ市場においては近年のモデル減少が響き苦戦、販売額は落ち込んでいる。こうした中、ドウシュ・グループへの販売権移譲が決定された。1984年来、スズキはトルコでの販売をHACOグループに委託してきたが、近々ドウシュ自動車へと移る。以前アジャル氏は、フォルクスワーゲン以外のメーカーを取り扱うことはない、と述べていた。

■ラインナップは15社

ドウシュ自動車の販売取扱メーカーは以下の通り:
フォルクスワーゲン乗用車、フォルクスワーゲン商用車、アウディ、ポルシェ、セアト、スクーダ、ランボルギーニ、ベントレー、ブガッティ、スカニア、クローネ、ミラー、サーモキング、スカニア・エンジン

■シャーヘンク氏、スズキ車と並んで写真撮影

ドウシュ・グループ会長のフェリト・シャーヘンク氏、ドウシュ自動車社長のアジャル氏、そして提携するアルテュル・オーナーのアブデュッラヒム・アルバイラク氏は、ジュネーブモーターショーでスズキの新モデル「兆(キザシ)」の前で写真撮影を行った。これは、国内販売権取得の前祝となった。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:21753 )