「宗教分裂にNO!」というスローガンの下:タハリール広場からの百万人行進を呼びかけ
2011年03月10日付 Al-Ahram 紙

■「宗教分裂にNO!」というスローガンの下:タハリール広場からアトゥフィーフまでの百万人行進を呼びかけ

2011年3月10日 『アル=アハラーム』紙

サミール・アッサイイド

エジプトの諸政治勢力および政党は、現在エジプトが置かれている繊細な状況のなかで、社会の平安を脅かすような宗教的なおごりが現れることを糾弾した。そして明日、「宗教分裂にNO!」というスローガンを掲げ、タハリール広場からアトゥフィーフのスール村(*イスラム教徒によるコプト教会襲撃事件の起きた場所)までの百万人行進を呼びかけた。

ムスリム同胞団は、こうした分裂を引き起こし、党派主義、宗教的なおごりを再燃させようとする試みの背後には、国民と祖国を分断させることをねらう一味がいるのではないかと考えている。同胞団は彼らを、「消えゆく体制の敗残兵」と呼ぶ。同胞団は一昨夜出された声明のなかで、敗残兵たちは「分断し、支配せよ」の分割統治の方法を使い、アトゥフィーフの教会の事件を利用して、党派的なイスラム教徒の一団を使いキリスト教徒に敵対させようとしたと語った。

また同胞団はこの声明のなかで、この分割統治の方法は、暴力を野放しにし、諸集団を相互に対立させ、人々を恐怖におとしいれ、革命支持から遠ざからせようとしたあの前政権が使ったものであり、それが戻ってきていると訴えた。ムスリム同胞団は「一つの国に属す理性ある人々」に、理性的に判断すること、そして国の利益をそれ以外に利益より優先させ、個人的あるいは個別の集団の要求は後回しにするよう唱えた。

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( 翻訳者:八木久美子 )
( 記事ID:21774 )