選挙立候補で学長辞任のカスタモヌ大学、残された学生教員はお祭り
2011年03月10日付 Hurriyet 紙

カスタモヌ大学のバフリ・ギョクチェバイ学長が共和人民党(CHP)から国会議員へ立候補するために辞任を表明すると、一部教員メンバーと学生はそれを知らせて回りお祭り騒ぎとなった。
(写真:お祭り騒ぎの様子)

 カスタモヌ大学のバフリ・ギョクチェバイ学長が共和人民党(CHP)から国会議員へ立候補するために辞任した。大学が理事会会議室で記者会見を開き、その決断を世間に発表すると、一部の教員メンバーと学生はそれを知らせて回り、お祭り騒ぎとなった。アクテッケ地区にあるカスタモヌ大学教育学部の旧キャンパスに集まった一部教員メンバーと学生は、学長の辞任を喜び祝った。

 教員グループは教育学部の教員メンバーだった故エルミン・バイディル助教授の遺言により集結したと述べて説明を行い、バフリ・ギョクチェバイ学長が自身の政治的見解によって彼らに圧力を加え追放したことを伝えた。

 教育学部の旧キャンパスに集まったこの教員グループは太鼓をたたき笛を吹き、長い間踊りながらギョクチェバイ学長の辞任を喜んだ。教育学部のセルダル・サフラン事務もギョクチェバイ学長のサインが入った「無能、教養不足」と書かれた調査書の紙を襟から下げ、太鼓や笛に合わせて同僚たちと踊った。教育学部の旧キャンパスに集結したグループは太鼓を鳴らして踊りながら、ギョクチェバイ学長の辞任を喜んだ。

■「ブリキ缶を叩きながら抗議した」

 ギョクチェバイ学長の辞任を喜ぶ教員グループを代表して語るカスタモヌ大学教育学部教員のムハッレム・アヴジュ助教授は、今は亡き友人のエミン・バイディル助教授が、学長が大学を去る日に「太鼓、笛を鳴らして祝え」と遺書を遺したことを明かし、次のように続けた。
「4年間続いた悪夢が終わり、この時代を振り返るために来た。我々は4年間に渡り非人道的な多くの行為を目の当たりにし、不当な扱いを受けてきた。追放された者もおり、契約は取り消された。他にもこのような事を我々は多々経験してきた。その結果、我々は何人もの友人を失い、中には病気になった者もいた。民主主義、法の優越性、人権といったものが今日最も尊重される時代に、我々はひとつの大学で起こったことにただ太鼓や笛を鳴らし、ブリキ缶を叩くことでしか抗議できなかったのだ。」

ムハッレム・アヴジュ助教授は同僚たちにかけられた圧力の裏には独自の政治的見解があったと述べ、同僚たちが調査書に傷をつけられたことを明かし、「調査書には無能、知識足らずというような言葉が記載された」と話した。自身もジデへ追放され16ヶ月で2万1千キロを移動したが、裁判所の決議により元の土地へ戻ったと話すアヴジュ氏は、以前バフリ・ギョクチェバイ学長によって開設されたクゼイケント地区のキャンパスには多くの欠陥があると指摘した。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:21785 )