■恐怖の国家保安局、廃止へ
2011年03月16日付『アル=アハラーム』紙
【カイロ:イサーム・ムライギー、アイマン・ファールーク】
昨日エジプトは、恐怖の国家保安局[=情報機関・秘密警察]から解放された。国家保安局は超法規的に市民生活に介入してきた。マンスール・アル=イーサウィー内相がエジプト全県の国家保安局の事務局・支部・支局の廃止を決定した。
内務省の公式報道官は、これと当時に内相は「国民治安部門」の創設を決定したと発表した。この新組織の管轄は国の治安維持と、国内の保護・安全にかかわる国家機関との協力、テロ対策であり、こうした任務は憲法と法律、国民の権利と自由の原則に則って遂行される。この新組織の要員の人選と配備は数日内に行われ、市民生活や市民の政治的権利の行使に介入することなく、国への奉仕という役割を果たすことになる。
エジプト国民の圧倒的多数が、市民の個人的あるいは職業的な生活領域に介入してきた国家保安局の廃止を求めていた。特に、国家保安局の各県本部に住民が突入して、多数の書類を漏洩させたことを受けて、廃止を求める声が強まっていたが、その一方で、国家の治安を守るために保安局の権限を制限しつつ存続させるよう求める声も一部にはあった。
他方、アブドゥルマギード・マフムード検事総長は昨日、予防拘禁されていた6thオクトーバー市の国家保安局支部の警官や職員の一時釈放を決定した。保安局の書類焼却・裁断事件に関して検察が行っている尋問を通じて、担当判事がその職務を開始するまでの間の措置である。
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( 翻訳者:山本薫 )
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