NATOのリビア対応めぐり、トルコとフランス対立
2011年03月21日付 Radikal紙

NATOはリビアへの制裁を議論しているが、一方トルコは空爆計画の変更を求め、計画外の行動をしたとしてフランスを非難した。

リビアの空軍能力破壊のための国際的提携にNATOの参入が働きかけられているが、(この動きは)トルコの激しい反対に直面している。(NATOが)多国籍軍の軍事行動に積極的に参加するか、あるいは、物資面・情報面のみで支援するかとう二つの前提での軍事行動計画が20日、ブリュッセルにあるNATOの政策決定機関、北大西洋理事会(North Atlantic Council)に提出された。NATOのアナス・フォー・ラスムセン事務総長は28カ国の大使に対し「満場一致」による承認を強く求めたが、トルコは計画の変更と、飛行禁止区域の縮小を求めた。

本紙に情報を提供したある外交筋によると、トルコ大使は「フランスの軍事介入は、NATOの計画のどこに書かれているのか?フランスは、NATOの調整機構の断りなしに軍事介入を行った。こうした突然の行動ゆえに、計画を実行に移せずにいるNATOに説明すべきだ」と話した。これに対しフランス大使は「NATOは全ての情報を把握していたし、トルコの参謀本部も把握していた」と返答すると、トルコ大使も「トルコ参謀本部の認める軍事プロセスにはこのような計画は存在しない」と答えた。

■アンカラで活発な折衝

AFP通信の取材に応じたNATOの外交官の一人は「トルコ大使は、(フランスによる)空爆で民間人が犠牲になっていることを鑑み、国連の決議1973の適応においてNATOが果たすべき役割の見直しを求めた」と語った。この外交官は、トルコが「(英仏米の)軍事行動がNATOにとって行動指針の変更をもたらした。この変化は計画に反映されなければならない」と述べた。

ブリュッセルで会議が続く中、アンカラではアフメト・ダヴトオール外相の私邸にアスラン・ギュネル参謀副司令官、ハーカン・フィダン国家諜報機構局長が集まった。会合のあと、外務省のセルチュク・ウナル報道官はパリ会議後の動向について検討したとし、「会議中、NATOのトルコ大使と絶えず連絡をとった。国防大臣は首相にその情報を伝えた」と述べた。サウジアラビアの都市ジッダから昨晩帰国したエルドアン首相は今日(21日)、外務省、参謀司令本部、国家諜報機関の代表と会合する。

■地中海に軍艦集結

一方で地中海には軍隊の集結が続いている。フランスの航空母艦シャルルドゴールは明日、リビア沖に到着する。イタリアは戦闘機8機を、デンマークはF-16型戦闘機4機を多国籍軍に提供する。キプロス政府は国内の基地使用に反対を表明した。連合国側の軍事行動に対し、アラブ首長国連邦は24機、カタールは4~6機の戦闘機を出して軍事行動をサポートすると明らかにした。

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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(翻訳者:池永大駿)
(記事ID:21895)