カダフィの武器は、埋蔵「金」
2011年03月22日付 Milliyet 紙

国際社会は、一方で軍事行動、他方では経済制裁によってリビア指導者ムアンマル・カダフィを政権から遠ざけようとしている。しかしこれは実現しないかもしれない、なぜなら、カダフィは何年も戦争を続けるための大切な源、中央銀行における144トンの金、を所有しているからだ。

国際社会は、空爆が行われる前にリビアへの一連の制裁を決定した。リビア指導者だけでなく、近親者やたくさんの公営企業の資産を凍結した。しかし、英経済紙フィナンシャル・タイムズ紙によると、実施されるこの対策は役にたたないかもしれない 。

NTV局の情報によれば、多国籍軍の軍事作戦に抵抗しているムアンマル・カダフィの最重要財政源は金である。IMF(国際通貨基金)の最新情報によると、カダフィの支配下にあるリビア中央銀行には144トンの金がある。実際の量はこれより多い可能性があるとも言われている。

■何年もちこたえることができる

世界最多の金所有量を誇る25か国の一つであるリビアでの金保有量は65億ドルの値打ちがあると評価されている。だから、リビア指導者は、何ヶ月も、さらには 、恐らく数年も、「大勢の雇い兵」に支払うだけの資源を持っている。
空爆開始と同時に、金が中央銀行から運び出され、カダフィも逃げたと伝えられるチャドとニジェールの国境付近にあるセブハ市に輸送されると考えられる。
この結果、リビア指導者の手中にある金が、全ての対抗策や国際法にもかかわらずチャドとニジェールで交換され、現金や武器、食糧を保証するだろうと見られている 。

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( 翻訳者:藤永巌広 )
( 記事ID:21905 )