今度はスカートの丈―フランスでつづくイスラム論議
2011年03月23日付 Zaman 紙

フランスではムスリムに関して毎日新しい議論が持ち上がっている。
フランスでは、イスラムを俎上に乗せようとするニコラ・サルコジ仏大統領の思惑が明らかとなったのち激しさを増したこうした議論に、新しいテーマが加わった。
パリの北に位置するセーヌ=サン=ドニ県で、4人のムスリムの少女らが、着用していた洋服の長さを理由に学校側から、「学校の将来」に関わるとして警告を受けた。

フランスでは、ニコラ・サルコジ大統領が2012年の選挙を前に議論が起こるよう仕向けている中、イスラムに関する議論の増加とともにフランス国内におけるイスラム嫌悪が高まることが懸念されている。つい最近ではパリの北にあるセーヌ=サン=ドン県にある高校で、4人のムスリム少女らのスカート丈が宗教的な意味合いを呼び起こすもので、世俗主義の原則に反しているとして学校側から警告された。

彼女たちが着用していたスカートが「あからさまな宗教シンボル」にあたり、イスラム的意味合いを呼び起こすと学校側から伝えられたと語る少女らは、学校に入る前にスカーフをとっていること、着ている洋服は宗教ではなく、自分たちの伝統を反映したものであると話した。少女らに対して行われたこの警告は大きな反響を呼び、学校の友人たちやフランスの様々なムスリム団体から支援が寄せられた。

フランスのどの学校でも制服の着用は強制されない。中等教育機関でのスカーフの着用は禁止されているフランスでは、大学ではスカーフを着用したまま授業が受けられる。

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( 翻訳者:丸山 礼 )
( 記事ID:21916 )