エジプト:警察官がデモを行い、内務省を襲撃、放火
2011年03月22日付 al-Quds al-Arabi 紙

■エジプト:警察官がデモを行い内務省を襲撃、放火

2011年3月22日『アル=クドゥス・アル=アラビー』

【カイロ:通信社、本紙、アフマド・アル=カーウード】

昨日火曜、エジプトで18,000人以上の警察官が、カイロ中心部にある内務省本庁舎前で、給与引き上げと軍事法廷の廃止を要求する行進を行った。

デモ参加者は本庁舎に駐在する治安部隊と衝突した後、内務省を襲撃した。同省のビルの入り口からは、濃い煙柱が昇っていく様子が見られ、デモ参加者が電気通信省の建物に放火したという報告が伝えられている。デモ参加者は内務大臣であるマンスール・アル=イーサウィー少将の解任と、前大臣であるマフムード・ワグディー少将の復職を要求した。
エジプト保健省は昨日火曜日に内務省の通信施設で発生した火災によって8人が負傷したと発表した。

また、保健省の救命救急診療局長であるシャリーフ・ザーミル博士は、負傷者はそのほとんどが火災の煙により窒息状態にあったが、全員安定していると述べた。


市民防衛隊は内務省で実際に使われている施設の中のひとつで発生し、同施設の3階まで火の手が広がった火災を食い止めることができた。約75%の火災はすでに制御が完了している。中東通信社(Middle Eastern News Agency)によれば、軍の部隊は3000人にまで達するデモ参加者がでデモを行っている間、施設の周りに安全地帯を築いた。また、数多くの消防車が火災の消火にあたった。

数週間前には、警察から解雇された人々が仕事に復帰することを拒否した同省に抗議して、隣接した建物に放火した事件があった。軍事裁判所は略式裁判の後、13人の放火犯全員に対し、禁錮5年の刑を言い渡した。

デモ隊は昨日(内務省襲撃・放火に)先立って、近隣の内閣府の建物に向かって「おお元帥、おお元帥よ、私たちは不当な扱いを受けた者たちである」と連呼した。元帥とは民衆蜂起の圧力の下で2月11日にフスニー・ムバーラク大統領が権力の座を退いて以来、国務を取り仕切ってきた武装部隊(軍)最高評議会議長のムハンマド・フサイン・タンターウィー元帥を指している。

数日前、内務省は残業を廃止したが、低賃金に対する不満は続いていた。

(詳細3ページ)

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( 翻訳者:アラビア語新聞翻訳班 )
( 記事ID:21962 )