エルドアン首相、イラク訪問―北イラク・クルディスタンでも演説
2011年03月29日付 Hurriyet 紙

2日間の予定でイラクを訪問中のレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、イラクの(シーア派聖地の)ナジャフにあるイマーム・アリ聖廟を訪問した初のスンニー派指導者となった。エルドアン首相は、同時に、北イラク・クルド自治政府を訪問した初のトルコ首相という肩書で(北イラクの)アルビルで演説を行ったが、そこで「クルド人の繁栄は喜ばしい。強固なイラクとは、つまり強固なトルコを意味するのです」と述べた。

イラクを訪問中のエルドアン首相は、本日まずイラクの首都バグダッドにあるカズミイェ、及びイマーム・アーザム・エブー・ハニーフェの墓、そしてナジャフにあるイマーム・アリ聖廟も訪問した。

イマーム・アリ聖廟を訪問した初のスンニー派指導者となったエルドアン首相は、昨日バグダッドのイラク国会で演説を行った初の外国の国家元首となった。

エルドアン首相は、ネジェフにあるアリ廟の訪問後も、市中を歩き、シーア派指導者の大アーヤトゥッラーであるアリ・スィスターニー氏と会談した。エルドアン首相は、スィスターニー氏との会談後、記者会見をおこない、「非常に実り多い訪問となった。有益であった」と述べた。

■クルド自治政府のエルドアン首相に対するポーズ

エルドアン首相は、ナジャフでの折衝の後、北イラクのアルビルを訪問した。
エルドアン首相は、アルビル国際空港にて北イラク・クルド自治政府大統領のメスード・バルザーニー氏、ベルハム・サリフ首相、北イラク・クルド自治政府諸大臣、クルド自治政府国会議長、及びイラク・クルディスタン民主党副党首ネチルヴァン・バルザーニー氏により出迎えられた。

この(北イラク)訪問により、北イラク・クルド自治政府を訪問した初のトルコ首相として歴史に名を遺すことになるエルドアン首相であるが、その訪問の前には、クルド自治政府も新たなる一歩を踏み出していた。
キルクーク県議会では初のトゥルクメン系議長が選出されたのだ。アスヴァット・エル・イラクという新聞によると、キルクーク県議会が今朝招集され、キルクーク県知事にクルド同盟からネジュメッディン・ケリム氏、県議会議長にもトゥルクメン系グループからハサン・トゥラン氏が選出されたことが明らかとなった。

こうした進展は、クルド自治政府大統領メスード・バルザーニー氏のエルドアン首相に対する一種のポーズと見受けられている。エルドアン首相の訪問のために、北イラクのアルビルの町はトルコ国旗、中央イラク政府の国旗そしてクルド自治政府の旗などで飾られていた。

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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:21975 )