禁書『イマームの軍隊』、ツイッター上に流出
2011年03月31日付 Hurriyet 紙


 エルゲネコンメンバーだとして逮捕された新聞記者、アフメト・シュク氏の『イマームの軍隊』と題する著書は、地下組織の文書であるとして印刷段階で原稿を押収されていたが、これが昨日ソーシャルネットワーキングサービスのツイッター上で流出した。昨日昼頃以降、10万人がこの書籍をダウンロードしたと見られる。

 298ページから成るこの書籍原稿の最初のページには、シュク氏が逮捕された時に口にした、「触るとやけどする」という言葉が表題として書かれている。この流出を受けて、共和国特別検事ハカン・カラアリ氏が調査を開始した。

■どのように決定したのか

 当時、捜査を進めていたゼケリヤ・オズ氏の要求により、イスタンブル第12重罪裁判所のメフメト・カラババ裁判官は2011年3月23日、「未出版の為未だ書籍の様を呈していないこと、組織文書であること、そして組織の目的への貢献と宣伝活動の為に作成されたこと」を理由に、書籍原稿の押収を決定した。この決定の後、ゼケリヤ・オズ氏が警察へ指示を出し、書籍のコピーの提出と、提出しない者には組織に協力したとみなして対処するよう求めた。オズ氏の指示により、書籍を出版する予定であったイトハキ出版社、そしてラディカル新聞社ではエルトゥールル・マヴィオール記者のパソコンが捜査され、書籍のコピーが消去された。シュク氏の夫人と弁護士にも書面にて通達が送られ、書籍コピーを提出するよう求められた。

■書籍をダウンロードした者に今のところ捜査はなし

 検察当局はインターネット上で書籍をダウンロードした者に対しては、今のところ捜査の予定はないと明かした。書籍のインターネットに流出した部分がインターネット上で急速に拡大するとして、検察は昨日、調査を開始した。
しかしながら検察当局は、書籍をインターネットからダウンロードした者には特に捜査は開始しないと発表した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:21993 )