アンタリヤで激しい雹と洪水、1名行方不明
2011年04月02日付 Radikal 紙


アンタリヤで雹が激しく降った後に生じた洪水で、一人が行方不明となった。県知事府は行方不明中の若い女性を発見するために、綿密な捜索活動を続けている。

アンタリヤ県知事府が行った書面による発表で、本日(4月2日)16時以降、アクス郡ユルトプナル地区と、その周辺で降り始めた激しい雹により、同地区にあるデレボアズ貯水地でソンギュル・サザクさん(20歳)が水路に転落し、行方不明となったという不安なニュースが伝えられた。

この事故が県災害緊急対策本部に伝えられた後、災害緊急対策本部の職員や消防士、救急救命士らが現場となった地域に赴き、捜索と救援を要する市民らの支援活動を始めたと発表された。また発表では次のことが述べられた。

「ユルトプナル郡では農業用ハウスが非常に多く、雹で被害を受けた農民らの被害状況を検証するため、県や郡の農業村務局職員が被害の検証と調査作業を始めました。また行方のわからなくなっている市民を発見するため捜索救助隊の綿密な活動が続けられています。」

■郡知事、市長らが現地へ

アクス郡のライフ・オズエネル郡知事とイサ・ユルドゥルム市長は、洪水と雹に襲われた地域を訪れ視察を行い、住民らと話をした。

オズエネル郡知事は、ソンギュル・サザクさんが転落し行方不明となった水路は非常に流れが激しく、この急流のためサザクさんの発見が困難であることを示唆した。また同郡知事は「水路の水を止めないことには、彼女の発見は非常に難しい。水路の上流をせきとめ、水を別の貯水池に流し込む予定です。現在ここには地区の市民防災員と漁業関係者らがおり、捜索活動が続いています。また田畑では被害状況の検証作業が行われています」と話した。

一方イサ・ユルドゥルム市長は、ユルトプナル地区ではくるみ程の大きさの雹が降り、そのためガラスでできた温室は全て損壊し、多数のハウスが浸水したことを明らかにした。同市長は、「しかしながら現時点では、これは我々にとって二つ目の懸案事項です。母親とともに浸水したハウスに向かった若い女性が洪水に流されてしまったのです。役場の職員全員がここにおり、捜索活動に参加しています。まず第一の目標は彼女の発見であり、その後、被害に遭った人々への支援活動を行う予定です」と話した。

流されたサザクさんのおじであるメフメト・サザクさんは、AA通信の取材に対し「ソンギュルは彼女の母親とハウスに流れ込んできた水を汲みだしているときに足元を滑らせ、ハウスの隣にある水路に落ちたそうです」と涙を流しながら答えた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:22010 )