ハーメネイー最高指導者、新年を「経済ジハードの年」と命名
2011年03月21日付 Jam-e Jam 紙

ハーメネイー・イスラーム革命最高指導者は、イラン国民に宛てた新年のメッセージのなかで、「本年を《経済ジハードの年》と命名する。国の責任者たち、ならびに親愛なる国民の皆さんには、経済の領域でジハードを行う心持ちで働いて欲しい」と言明した。

〔‥‥〕

 このメッセージの全文は以下の通り。

慈悲深く慈愛あまねき神の御名において

〔‥‥〕

祝日ノウルーズにあたり、新たな春、新たな年を迎えましたことを、全国に住む親愛なる同胞たち、世界各国に住むすべてのイラン人たち、さらにはノウルーズに価値を認め、それに敬意を払うその他諸国民に、お祝い申し上げる。〔‥‥〕

もちろん、一部の国で市民に対して起きている痛ましい事件、バーレーンで、イエメンで、リビアで市民に対して起きている事件の数々のために、ノウルーズ休みの楽しみも台無しになっていることも事実である〔‥‥〕。至高なる神がこれらの諸国民、バーレーン国民、イエメン国民、リビア国民を速やかにお救い下さり、国民の敵たちに相応の罰を下されんこと、願うばかりである。

〔‥‥〕私たちは89年〔西暦2010年3月〜2011年3月〕を「2倍の努力と2倍の労働の年」と名付けた。幸いにも、1年を通じてこのスローガンは実際に行動に移された。〔‥‥〕私たちは経済の領域で、政治の領域で、さまざまな政治的・革命的場面への人民の大々的な参加という領域で、科学技術の領域で、外交の領域で、その他さまざまな領域で、幸いにも偉大なる仕事が成し遂げられたことを知っている。国の責任者たちや行政府、立法府、司法府が、こうした仕事を成し遂げたのであり、特に行政府はこの1年間で偉大なる仕事を成し遂げた。その一例として、特に《補助金の廃止》という重要・重大なる仕事について指摘できるだろう。行政府はこの大いなる仕事に着手した。神の思し召しにより、この仕事が成功裏に成し遂げられることを期待している。

総体的に言って、神のおかげで我が国が進歩と向上の道をすばらしい形で歩み始めたと、私は感じている。もちろん、この歩みは日一日と速度を上げており、それは国の責任者たちや国民の皆様が長年にわたって苦労と努力を重ねてきたおかげである。そればかりか、幸いなことに、この歩みはその速度を、加速度的に増している。例えば科学の生産という領域について言えば、世界的な研究センターや国際機関が発表した統計によると、世界における科学の進歩・知識の生産での我が国の参加率は、11%以上だとのことだ。我が国の人口は世界の1%にすぎないにもかかわらず、である。この地域で我が国に次いで貢献率の高かった国も、6%以下の進歩〔への貢献〕しかしていないのである。〔‥‥〕

〔‥‥〕我が国民・国の敵による、我が国への敵対行為の基本は、経済に対するものである。もちろん、彼らは文化的な領域でも〔敵対的な〕活動を行っているし、政治的な領域でも、科学の独占という領域でも、〔敵対的な〕活動を行っている。しかし経済的領域での〔敵対的〕活動には、甚だしいものがある。イラン国民の敵が用意し、イラン国民に対して発動している、まさにあの制裁は、我が国の進歩にダメージを加え、日一日と速度を増すこの動きを阻害することが狙いなのである。

もちろん、彼らの願望はいまだ成就してはいない。制裁によって期待した結果をあげることも、彼らにはできずにいる。〔我が国の〕責任者たちの施策と国民の一致協力によって、敵の企みは克服されている。しかし、彼らはいまだ〔イランに対する企みを〕あきらめてはいない。それゆえ、この瞬間から始まった本年、私たちは国が直面している最重要問題を注意深く観察する必要があるのであり、その中心にはなによりも、経済問題があると私には思われるのである。

こうしたことから、私は本年を「経済ジハードの年」と命名することにした。政府であれ、国会であれ、経済問題に関係するその他の機関であれ、国の責任者たち、および親愛なる国民の皆さんには、経済の領域でジハードを行う心持ちで働き、努力をしていただきたい。普通の働きでは十分ではない。この戦場において、ジハードを行う戦士のごとき跳躍的な働きが、われわれには求められているのだ。

〔‥‥〕


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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:22019 )