トルコ、リビア停戦に向け外交努力活発
2011年04月04日付 Hurriyet 紙

トルコは、リビア停戦のため外交努力を始めた。アンカラは昨日、カダフィ体制の上級特使を迎えた。リビアの反体制派の代表者も近日中にトルコを訪問する予定である。

アフメト・ダヴトオール外相は昨日、アテナでの会談を終えトルコを訪れたリビアのアブトゥラティ・オベディ外務副大臣と、アンカラで面会した。ダヴトオール外相は、北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長との会談の後に開いた記者会見で、トルコは反体制派によって結成されたリビア国民評議会との話し合いも継続していると明かし、「近いうちに彼らも(トルコに)迎える予定だ」と述べた。
ダヴトオール外相は、できるだけ早くリビアの苦難を終わりにし今後の見通しを立てるために、トルコは最大限の努力を行なっていると語った。
また外相は、リビアで衝突が始まった当初から今までトリポリの大使館もベンガジの総領事館も業務を継続してきたことに言及し、知っている限り、両方の業務を行なうことができている国はトルコだけであると付け加えた。
AFP通信の取材を受けた外務省関係者は、「リビアの両者(カダフィ大佐支持派と反体制派
とも、停戦について明確な考えがあると言っている。我々は双方と話し、(話し合いの為の)共通の土俵を見つける努力をする」と語った。
辞任しイギリスへ亡命したムーサー・クーサー元外相の後任であるリビアのオベイディ外相は、ギリシャのヨルゴス・パパンドレウ首相に指導者ムアンマル・カダフィ大佐は衝突の出口を模索しているというメッセージを届けるため、昨日はアテネに滞在していた。

■リビアについてラスムセン事務総長と会談
今日アンカラが迎えたもう一人の賓客は、ラスムセンNATO事務総長である。ラスムセン事務総長は、ダヴトオール外相やレジェプ・タイイプ・エルドアン首相と会談した。

エルドアン‐ラスムセン会談では、リビアで続く軍事作戦が話し合われた。また国連安全保障理事会の決定の枠内で停戦のために何ができるかということやリビア国民の意志の尊重について意見交換を行なったとされる。

エルドアン首相とラスムセン事務総長は、リビア問題に加えNATOの司令官クラスの再編についても意見交換を行なったことが明らかにされた。

■ハリーリ首相、アンカラに

ダヴトオール外相は、今日トルコを訪れたレバノンのサアド・ハリーリ首相とも、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相との会談の後に話し合いの場を持つ予定であることを明かし、レバノンでの最近の会談を振り返るつもりであると述べた。また外相は、レバノンで続く政情不安が話題になっていることに言及し、この問題に関してできる限りのことを行うつもりであると話した。

ダヴトオール外相は、明日バーレーンを訪問することを明らかにし、政治的安定を重要視するバーレーンであらゆる方面の関係者と面会し、バーレーンの政治改革プロセスへのトルコの貢献を再度話すつもりであると述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:22032 )