頭部銃撃の歌手タトゥルセス、厳戒の中、ミュンヘンで治療中
2011年04月08日付 Hurriyet 紙

ミュンヘンにある外科診療所で治療を行うイブラヒム・タトゥルセス氏を、厳重装備のドイツの特別出動チームが警護している。特殊部隊は歌手タトゥルセス氏の部屋に誰一人入れさせていない。

イスタンブルで受けた襲撃で頭部を銃撃された歌手、イブラヒム・タトゥルセス氏は、治療のためドイツへ向かい、そこで警察の特殊部隊による厳戒体制の中にある。通称SEKと呼ばれるドイツ特別作戦チームは、テロ、人質救出、事態収拾といった任務を行っており、重装備している。彼らが、2人の警官に付き添われトルコからやって来たタトゥルセス氏の病院での警護を担当している。重装備し、黒いユニフォームを着た5人のメンバーは、タトゥルセス氏がいる部屋に身元検査なしに誰一人通さない。

■ 名前ではなくコードで

ドイツ特殊部隊は安全のためタトゥルセス氏の名前を隠しており、タトゥルセス氏は病院で自身の名前ではなくコード番号で呼ばれている。病院の責任者はタトゥルセス氏のことを尋ねられた際には、この病院ではないと答えている。任務を果たす特殊部隊は交代時、このコードを新しく来たチームに伝える。

■ サウジアラビア王子と同じ病棟

タトゥルセス氏が入院する病院の患者の中にはサウジアラビア王家の一人がいる。サウジアラビアの王子はアラブ世界で大変愛されているとされるイブラヒム・タトゥルセス氏に「一日でも早く回復なさることを祈っております」と述べたことがわかった。ムルナウ外科診療所での治療2日目に短い説明を行ったタトゥルセス氏の女婿ムラト・カラケチリは、「左の手足が動かない。助けを受けて立つことができる。銃弾は脳内で大きな傷をのこさず、かすめ去ったようだ」と述べた。

■ 対テロチーム

ドイツ特別作戦コマンド(SEK)として知られる、特別な訓練を積んできた部隊は、危険を伴う警護や急襲といった任務を担っている。警護が必要な人物に対する外部からの危険要素が存在するとSEKが招集される。テロ、人質救出、事態収拾といった任務を果たすこの厳重装備のコマンドは、黒い服や銃身の長い銃を身につけていることで知られている。またSEKは厳重警備のチームとしても知られている。

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( 翻訳者:細谷和代 )
( 記事ID:22071 )