アーヤトッラー・サーフィー、サウジアラビア国王に強く警告
2011年04月06日付 Jam-e Jam 紙

アーヤトッラー・サーフィー=ゴルパーイェガーニーはサウジアラビア国王に向けたメッセージのなかで、「我々はあなた方に対し、自身の名誉を回復し、人間性を守るため、可及的速やかにバーレーン領内から立ち去り、バーレーン、そして世界中のイスラーム教徒に対して謝罪をするよう求める」との警告を発した。

 ファールス通信の報道によると、シーア派で最高の宗教的権威である同師は、サウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王に宛てたメッセージのなかで、以下のように述べた。

メッカとメディナという二つの聖地を抱えるサウジアラビアにおいて、〔ワッハーブ派にもとづく〕特殊な宗教政策が確立され、狭隘で硬直化した政治によって広大なるイスラーム世界への対応がなされていることは、覚醒し高い意識を持ったイスラーム教徒たちにとって、実に悲しむべきことである。また、イスラーム諸国の政治がこうした状況にあるなかで、サウジアラビアの支配者たちによる政策が西洋的でアメリカ受けするものとなっていることは、誠に遺憾である。

 アーヤトッラー・サーフィーはさらにこう続けた。

アメリカ合衆国とその従者たちの支配に対して蜂起しているイスラーム教徒たちが、サウジアラビアの支配者たちの不興を買っているのを人類が目にするのは、実に残念である。また、アリー・アブドゥッラー・サーレハのような人物が、何の正統性もなく30年以上にもわたってイエメンを統治し続け、アメリカ合衆国に従属していることが明白であるにもかかわらず、あなた〔=サウジアラビア国王〕の支援を受けて、多くの人々を殺戮し、イスラームへの回帰とイスラーム的自立を目指す彼らの民衆運動を弾圧しているのも、遺憾という他ない。

 同師は更に、こう言葉をつづけた。

すべての人々に対して平等に接するべきサウジアラビアの支配者が、放縦・放蕩なるバーレーンの独裁体制を支持し、〔バーレーンを支配する〕ハリーファ家による外国人への奉仕を手助けし、さらにはそこに軍隊を送り込んで、健全なデモを行って独立とイスラームを希求しているイスラーム教徒の虐殺を行っていることに対し、あらゆるイスラーム教徒は疑問を感じている。

 アーヤトッラー・サーフィーはその上で、「あなた〔=サウジアラビア国王〕には、ハリーファ家がいかなる基礎の上に〔バーレーンを支配する〕正統性を確保し、またあなたがいかなる理由・正統性にもとづいてバーレーンに軍隊を派遣して、イスラーム教徒たちによる勧善禁悪の運動を鎮圧したのか、世界中のイスラーム教徒に対して説明をするよう求める」と続けている。

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( 翻訳者:本岡英恵 )
( 記事ID:22106 )