バフマニー中央銀行総裁「金利引き下げは住宅の賃貸料に影響しない」「通貨単位の切り下げは物価に影響しない」
2011年04月13日付 Jam-e Jam 紙

中央銀行総裁は、通貨単位の切り下げについて、中央銀行内で専門的な検討が行われてきたことを指摘し、「通貨単位の切り下げ計画は、物価の上下にまったく影響を与えない」と述べた。

 マフムード・バフマニー総裁は通貨単位の切り下げ計画の実施時期について、「この計画は政府内で取り上げられ、その上で、同計画の実施主体である中央銀行内で取り上げられて、専門的かつ綿密な作業が行われる、というのが筋である。通貨単位の切り下げが行われるべき条件や時期について、きちんと検討を行う必要がある。イラン経済にマイナスの影響を一切与えぬよう、また国民すべてに周知できるような過程を経て、この計画は実施されなければならない」とした。

 同氏はまた、「もちろん、通貨単位の切り下げについての専門的・科学的検討は、中央銀行内ですでに行われている。イタリアやトルコなど多くの国々で、通貨単位の切り下げはすでに成功裏に実施されている」と付け加えた。

〔‥‥〕

 バフマニー氏は、「この計画は物価の上下になんら影響を及ぼさない。というのも、たとえばある商品を購入する際の代金として、今1000トマーン〔※1万リヤールのこと〕を払っているとして、それが通貨単位の切り下げによって、同じ商品を今度は1リヤールで購入する、ということにすぎないからだ」と述べ、さらに次のように指摘した。「確かに、この計画の実施には、社会のさまざまな人々への周知を徹底させ、〔混乱を起こさないような〕文化を作る必要があるが、専門的な検討を行い、この計画による〔社会生活への〕影響をきちんと考慮に入れれば、時間をかけてそれを実行することが可能になるだろう」。

 同総裁は加えて、「ここ数十年で、徐々に、〔インフレによって〕通貨単位にゼロが増えてしまった。通貨単位の切り下げ計画を実施することで、再び元の状態に戻るだろう。つまり、本来の姿に立ち返る、といことだ」と語った。

利率が住宅賃貸料に与える影響

 バフマニー氏は政府広報サイトとの会見の中で、「利率の低下は賃貸料の上昇という影響を及ぼすと主張する人たちもいる」ことについて、〔‥‥〕利率の低下は住宅の賃貸料とは無関係だとした上で、〔‥‥〕「利率の低下は住宅賃貸料の上昇とは無関係だ。むしろ、賃貸料を引き下げることすらある。以前に17%の利息で銀行に資金を預けていた家主が、今度利息が15%になったからといって、賃貸料を変えるようなことはないだろう」と語った。

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この記事の原文はこちら
バフマニー中央銀行総裁:「デノミの必要性は目下のところない」

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( 翻訳者:塩尻菜穂子 )
( 記事ID:22132 )