エジプト司法、旧政権党の解党と資産の国庫没収を宣告
2011年04月17日付 Al-Ahram 紙

■国民民主党の解党と財産の国庫返還

2011年04月17日付『アル=アハラーム』紙

【カイロ:フサーム・ガダーウィー、ハーズィム・アブードゥーマ】

マグディー・フサイン・アル=アガーティー裁判長率いる最高行政裁判所の政党問題担当局が、国民民主党の解散と、資産の国庫返還を命じる裁定を下した。

最高行政裁判所は判決理由として次のように述べた。:
「2011年1月25日の偉大なる民衆革命によって旧政権が打倒され、2011年2月11日に前大統領が辞任を余儀なくされたことで、法的にも現実的にも、国民民主党は国民の意思に従ってエジプト政界から排除された。政権がその道具である政党抜きで打倒されるなど筋が通らないことであり、またこうした場合に裁判所としては、前大統領が辞任を余儀なくされた2011年2月11日以降、政権与党はもはや存在しないとして、その解党を宣告するほかない」。

さらに最高行政裁判所は次のように述べた。:
「軍最高評議会には、憲法に定められた諸機関が設立されるまでの間、一時的に国事を運営する正統性があるが、同評議会は国民民主党の解散を宣言するのを自重した。それは最高行政裁判所のみが有する、政党の解散を宣告する権限を強奪したと言われないための正しい行動であり、軍最高評議会が司法権を尊重しているがゆえの行動であった」。

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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:22173 )