不正蓄財調査局、ムバーラクとその家族への聴取の日取りを確定するよう求める
2011年04月20日付 Al-Ahram 紙

■ムバーラクとその家族への事情聴取開始の日程確定を要求

2011年04月20日付『アル=アハラーム』紙

【カイロ:ハーリド・アブーイッズ、ムハンマド・シャウマーン、バハー・ムバーシル、サミーラ・アリー・イヤード】

不正蓄財調査局は、ムバーラク前大統領とその2人の息子の巨額資産の存在を証明した公金調査局の最終報告書を受け取ったことを受けて、軍と内務省に対し、ムバーラク前大統領とその家族への取り調べを始めるのに治安面から適切な日程と場所を選ぶよう求めた。

また不正蓄財調査局のアースィム・アル=ガウハリー局長は昨日[19日]、ハーティム・アル=ガバリー前保健大臣に対し、大臣の地位を利用して、自身が所有権の一部を持っている個人病院に膨大な利益を得させたとの事実を明らかにした、監視各機関からの暫定報告書を突きつけた。

3時間にわたって行われた聴取を経て、ガバリー前大臣は、それらの資産は保健大臣に就任する以前に得たもので、大臣就任後は自身が所有する医療関連プロジェクトの経営からは退いたと明言した。ガウハリー局長は、監視各機関からの最終報告書と、国内外の銀行口座の明細が届くまでの間、一時的に不正蓄財調査局からの退去を命じ、ガバリー氏もこれを承諾する書類にサインした。

同様に、不正蓄財調査局のミドハト・アブドゥルファターフ調査部長は、アーイシャ・アブドゥルハーディー前労働力大臣に対しても、エジプト各県に所有している不動産や銀行預金といった資産の出処について、聴取を行った。アブドゥルハーディー前労働力大臣は、これらの資産は合法的に得たものだと説明した。

また不正蓄財調査局は、[ムバーラク政権で要職を歴任した]カマール・アル=シャーズリー氏の相続人に、シャーズリー氏から相続した資産の処分を禁じる決定を下した。

一方、マズラアト・トゥラ刑務所では、ムバーラク前大統領の2人の息子、アラー・ムバーラク氏とジャマール・ムバーラク氏が、一昨日、叔父にあたるイサーム・ムバーラク氏から長時間の面会を受けた。イサーム氏は激しく落ち込んでいる2人を慰めようとした。

また、「ラクダの戦い」として知られる事件の調査を担当する部局のトップであるマフムード・サブルート局長は、実業家のイブラーヒム・カマールの勾留と、アーイシャ・アブドゥルハーディー前大臣の1万エジプトポンドの保釈金での保釈を命じた。

Tweet

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小島明 )
( 記事ID:22201 )