BBC、マーヴィ・マルマラ号ドキュメンタリーをめぐり、謝罪
2011年04月21日付 Radikal 紙

BBCは昨年8月に放送された「地中海での死」というドキュメンタリー番組に関し、編集の原則を侵害したと認め、謝罪した。

「BBCトラスト」の編集基準委員長であるアリソン・ヘイスティングス氏がイギリス放送協会BBCの名で会見を行った。BBCはマーヴィ・マルマラ号襲撃に関するドキュメンタリーで編集の原則が侵害されたとし、正確と中立という点で3つの間違いがあったと述べて謝罪した。

この番組で死者に関する検死報告書について触れらず、事件の全貌が完全に説明されなかったこと、そしてİHH(人権と自由)人道支援財団について誤った報道がなされたことで、2度にわたり正確性の原則が侵害されたと認めた。BBC トラストは、イギリスのドキュメンタリー番組「パノラマ」で中立の原則も侵され、イスラエル人がこの事件の際、負傷者に手助けしたという情報が未確認のまま報道されたと述べた。

ヘイスティングス氏は、「BBCトラストは3つの侵害を指摘しBBCの名で謝罪しますが、それでも『パノラマ』は独創的で内容があり、良く調査された報道例であると言えるでしょう。この番組は一般的に、中立的で誤りのないものです。ただ今回の侵害は、このような議論を呼ぶ問題において、正確性と中立性を守ることが必要であるとBBCに再確認させてくれるものです」と話した。「パノラマ」では(昨年)5月31日、ガザへ支援物資を送る際にイスラエル兵士の攻撃に遭い9人が死亡したマーヴィ・マルマラ号襲撃事件に関する映像と、İHHとイスラエル側の人物、船で発見された数人の関係者のインタビューが放送された。ジェーン・コービン氏が作成したマーヴィ・マルマラ号襲撃に関するドキュメンタリー番組「地中海での死」は、ニュース番組「パノラマ」で放送され、2010年8月にBBC1でも放送された。この番組の放送後、BBCに2000本の苦情電話が寄せられ、ドキュメンタリーに関する意見のうち72%は否定的なものだった。苦情の多くはパレスチナ連帯運動という圧力団体から出されたものであった。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:22220 )