マフダヴィー=キャニー「アメリカは地域の運動を力づくで《収奪》しようと計画している」
2011年04月14日付 Jam-e Jam 紙

最高指導者専門家会議の議長は、地域諸国の人々によるイスラーム運動の特徴について詳述するなかで、「外国、特にアメリカとシオニズム体制はこの運動の収奪とその低俗化を計画している」と述べた。

〔‥‥〕

専門家会議議長はまた、「イスラームは人々の自由と名誉〔の享受〕を望んでいる。イスラーム文化と共に成長してきたこれらの国々の人々も、政府に対して、まさにこのイスラーム文化〔の実践〕を求めているのだ」と語った。

アーヤトッラー・マフダヴィー=キャニーはまた、「この諸運動について、外国、特にアメリカはそれがあたかも民族的、宗教的、分派的なものであるかのように示そうとしている。ある意味で、彼らはこの運動を収奪し、現実の低俗化を狙っているのだ」とも述べた。

同氏はさらに、「シーア派が多数を占めるバーレーンの人々ですら、シーアだとかスンナだとかいった議論は起こしていない〔‥‥〕」と付け加えた。

最高指導者専門家会議の議長はその上で、自国の市民らによるイスラーム運動への各国政府の対応について、好ましい対応とは言えないと論じた。

アーヤトッラー・マフダヴィー=キャニーは自身の発言の別の箇所で、「イスラーム的原則に則ったイランが他の国の内政に干渉するようなことは決してない。地域で起きている人民運動について言えば、われわれは内政干渉しているのではなく、イスラーム諸国の人々によるイスラーム運動を支持しているにすぎない」とも述べた。

 同氏はさらに、運動や闘争というものはお手軽なものではないと指摘した上で、「もし人々がちょっとした運動を起こしただけで、何らかの結果に結びつき、あとは静かに座って待っていれば良いなどと思うのなら、それは誤りである。そういうものではないのだ」と加えた。

 専門家会議議長はその上で、「我らムスリム同胞たちよ、西洋諸国、特にアメリカの言動・約束に気をとられたり、騙されたりせぬよう、気をつけられたい」と言明した。

Tweet
シェア


関連記事(テヘラン金曜礼拝導師「アメリカは中東地域のムスリム虐殺に対する責任がある」)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:佐藤佳奈 )
( 記事ID:22266 )