PKKメンバー葬儀で警官隊と葬儀参加者衝突―トゥンジェリなど
2011年05月04日付 Milliyet 紙

ケナン・タシュ氏はハッキャーリで埋葬された。彼は、トゥンジェリのピュリュミュル郡の周辺地区での治安部隊との衝突で死亡した7人のクルド労働者党(PKK)メンバーの一人で、「ズィナル・ハッキャーリ」というコードネームで呼ばれていた。彼の葬儀の後事件は起こった。警官隊は、彼らに火炎瓶やロケット花火、石を投げつけるデモ隊へ威嚇射撃を行い解散させようとした。

トゥンジェリのピュリュミュル郡の周辺地区で4月28日、治安部隊との衝突で死亡したPKKメンバーであるケナン・タシュ氏の遺体が今日、ヴァン市の専用車によってハッキャーリに運ばれて来た。朝方以降、平和民主党(BDP)のヴァン選出国会議員およびヴァン選出の無所属国会議員候補であるオズダル・ウチェル氏、ナズミ・ギュル氏、ハッキャーリの立候補者であるアディル・クルト氏、ハッキャーリの平和民主党党員であるファドゥル・ベディルハンオール市長などを含めた2万人の人は、しばしば「復讐」、「シェヒト ナムルン」(殉教者は死なない)というスローガンを掲げた。群衆は、PKKの旗やアブドゥッラー・オジャラン氏のポスターを広げ、バイパス道まで行進した。赤、緑、黄色の布切れに包まれたタシュ氏の棺は、群衆によってガズィ地区にある共同墓地まで丁寧に運ばれた後、祈りが唱えられ埋葬された。

参集者が解散した際に、顔を隠したグループが、道中の国家諜報機構(MİT)の建物へロケット花火や石で攻撃した。警官は群衆を解散させるために空中へ威嚇射撃をした。事件は続いている。

■ ディヤルバクルでも葬儀での緊張 ー 事件発生、警官1名が切り傷を負う

ディヤルバクルにもたらされた4人のPKKメンバーの遺体は、バイラムオール・モスクで清められ、祈りの後、イェニキョイ墓地へ向け霊柩車へ乗せられ群衆によって運ばれた。その葬列で顔を覆った人々が、PKKの旗と亡くなった7人のPKKメンバーの写真を持ちながら、PKKとアブドゥッラー・オジャランのためにスローガンを掲げた。BDPが擁立する無所属候補のアイシェル・トゥールク氏、エミネ・アイナ氏、ヌルセル・アイドアン氏、そして自治体首長等も葬儀へ参列した。

遺体がバーラル地区クルチェムシェ地域にもたらされた際、警戒する警官隊に食べ物を運んできた私服警官用の車両が、混雑のために、デモ隊の間で孤立した。デモ隊はまず最初に投石し、それから警察車両にいる警官を攻撃した。このことでビュンヤミ・チャクマク警察官は切り傷を負い、さらに3人の警官がこの襲撃の際に投石や衝突で負傷した。車両にいた警官はこの集団襲撃から辛うじて逃れた。

■ 警官は威嚇射撃をした

切り傷を負った警官は同僚によってすぐに病院へ搬送される一方で、応援に来た警官隊はデモ隊を解散させるために威嚇攻撃を行った。イリヤス・ブルナク副警察署長は、マイクで武器を使わないよう呼びかけた。

遺体がイェニキョイ墓地で埋葬される中、平和民主党がヴァンで擁立する無所属国会議員候補であるアイセル・トゥールク氏が演説した。彼女はディヤルバクルの多くの若者達が埋葬されたとし、次のように続けた。

「なぜならアーメド(ディヤルバクル)の青年は、名誉や自由のために(活動に身を投じるため)山に向かったのです。その代わりに、拷問、銃弾を受け、死に至りました。死者の家族の方やクルドの皆さん、ご愁傷様です。土にではなく我々の心に、我々の意識に彼らは埋葬されたのです。彼らは真には死んではいません。PKKとオジャランは平和的解決のために大いに譲歩しました。しかし不正行為をやめない人々、闘いを生業にしている人々、そうした賊が、この戦いを終わらせたくないのです。ゲリラを攻撃しているのです。私は首相に尋ねたい、『あなたはいったい何がしたいのですか。殺人と戦争の首相となりたいのですか』と。この戦いの責任は公正発展党と首相にあるのです。」

■ 葬儀の帰り警官を襲撃

葬儀が行われた後、墓地から戻ったデモ隊は、バーラル地区の至る所で警戒する警官へ石や火炎瓶を投げた。あるデモ隊はEタイプの刑務所の前を通るとき、刑務所へ火炎瓶やロケット花火を投げた。警察はデモ隊へ放水やガス爆弾を用いた。葬儀のために店舗が閉店していたディヤルバクルでは警察が近隣地区から来た援軍とともに広域に渡る安全措置をとった。警察用ヘリコプターに関しては、継続的に空中からデモ隊が集まる地域を旋廻し、地上の警官を誘導した。BDP党員は、葬儀の後、県党支部の前まで戻って、座り込みを行うと明らかにした。

■ 7ヵ所のナイフ傷を受けた警官は手術

ディヤルバクルで起こったある事件では、ナイフで6人の警官が負傷した。ビュンヤミン・チャクマク警官は、身体の様々な場所に7ヶ所の切り傷を負いディヤルバクル教育研究病院で手術を受けた。チャクマク氏と他の警官の健康状態は良好であると明らかにされた。

ディヤルバクルのムスタファ・トプラク知事は、ムスタファ・サーラム警察署長と病院を訪問し、警官の健康状態を聞き、回復を願った。

■ 集団暴行者へ拳銃の引き金を引いた

葬儀が行われた後に勃発した事件は町で長い間続いた。事件の時車に乗っており、集団暴行されそうになった警官の一人は拳銃の引き金を引いた。周囲の者が、集団暴行を行っていた人々をその場から遠ざけさせた。

ディヤルバクルのEタイプ刑務所へ火炎瓶や石を投げたデモ隊は、ドアを壊し中へ入ろうとしたが、辛うじて阻止された。デモ隊は、石や棒を使用して開店中の店舗を攻撃した。警官とデモ隊の間の衝突は大小の通りでも続いた。ロケット花火や火炎瓶を投げるデモ隊を警官は催涙ガスと放水で解散させた。デモ隊の一部はBDPの建物内へ逃げた。

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( 翻訳者:榎本有紗 )
( 記事ID:22368 )