酒を飲んだ2人組、神の名を唱えて、教会を襲う―アダナ
2011年04月22日付 Milliyet 紙

アダナで二人の男が宣教活動をやらされそうになったと訴えてナイフでベベクリ教会を襲った。「神は偉大なり」との声をあげて彫像を壊すなど教会を荒らした侵入者は警官によって捕まえられた。

事件は午後8時頃に、テペバー街区にある、ベベクリ教会として知られ、聖パウロ教会で起こった。教会では、夕刻に次の日曜日に行われるイースター祭の前の準備の儀式が行われた。2010年に殺されたアナトリア・カトリック教会のルイギ・パドヴェセ司教の代理を務めるフランシス・ドンドュ神父によって采配された儀式が終わった後、信者たちは教会を後にした。

26歳のセルハット・Eと26歳のイブラヒム・Kは呼び鈴を押し、インターフォンから呼んだ番人に鉄製の扉を開けさせた。扉が開くと、二人組は携帯していた飛び出しナイフと、ズルフと呼ばれる大きなナイフを取り出し、儀式の行われる広間に押し入った。

手に持っていたナイフを司教の説教壇に置き、二人組は「私たちはイスラム教徒だ」、「ここはトルコだ」、そして「アッラーは偉大なり」と叫んで、広間にあったイエス像や聖母マリア像、広間の調度品を壊し始めた。この間に、教会にいた二人の番人は、扉を侵入者が出られないように閉めて警官を呼んだ。通報を受けて、事件現場から30メートル離れたところにある警察署からやってきた警官は、二人の侵入者を力づくで捕まえた。警察署に連行された二人は最初の証言で自分たちが無職であることを述べた。

「通りを歩いているときに一人の男に知り合ったのです。無職であることを彼に伝えると職を紹介してやると、教会に呼びだされました。彼は私たちに500リラの報酬で聖書を配布させようとしました。私たちがやらないと言うと、喧嘩になったのです。そのあとで、ナイフを持ってまたやってきたのです」と証言した。二人の容疑者には、ともに傷害罪の前科があることが判明する一方、行われた検査で、セルハット・Eから1.80、イブラヒム・Kから0.29CCのアルコールが検出されたことがわかった。事件に関する取り調べが続けられている。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:22381 )