カダフィーのトルコ人コック、1カ月音信不通
2011年05月05日付 Yeni Safak 紙


ハタイ県サマンダー市在住の子供を1人持つ女性が、6ヶ月前にリビアの指導者ムアンマル・カダフィー大佐の息子、ハンニバル・カダフィー氏の自宅で専属料理長として勤め始めた夫と一ヶ月音信不通になっている事を明らかにした。

サマンダー市で家族に支えられながら生計を立てているセルピル・タムさん(39)がアナトリア通信の特派員に語った所によると、夫のアドナン・タムさん(54)はサマンダー市の幾つかのレストランでコックをしていたが、稼ぎでは暮らしが苦しくなり、自営業者保険組合への借金も嵩んだためリビアへ出稼ぎに行ったという。

アドアンさんはリビアで働いている友人の仲介で、カダフィー大佐の息子ハンニバル・カダフィー氏の専属料理長として勤務し始め、タム夫人は以前は夫とよく連絡を取り合っていたと話す。「リビアでは夫にまず15日間の教育が課されたようです。その後、カダフィー大佐の息子の自宅で専属料理長として雇われたようです。勤務開始の初日には夫と電話をする事ができました。しかしその後は、電話の間隔がひと月開くようになりました」と述べた。

セルピル・タム夫人は、夫が最後に、腕にはめていた時計と引換えに知人の電話で自分に電話をしてきたこと、ひどい状態にあり、1日に20時間働かされていると話していたと言い、次のように続けた。

「とても酷い条件で働かされており仕事を辞めたいと彼が言ったとき、ハンニバルの護衛がパスポートと電話を取り上げ、電話を禁止すると言いました。その後は隠れて電話をしてくれました、1分もありません、10-15秒だけ話せていました。仕事を辞める許可が出ないと話したとき、私は夫の声が分かりませんでした。とても酷い声音で話していました。彼が疲れ果てていることが声で分かりました。夫は1か月前、最後に話した時に、トルコの政府関係者に間に入ってもらうよう申請してくれと私に言いました。私も外務省と県に必要な申請をしましたが、まだ答えは得られていません。夫が見つかりトルコに戻れるよう援助を待っています。」

タムさんは、現在どこからも収入がなく、子供と一緒に親戚の世話になっていると述べた。アドナン・タムさんの9才の息子アリ・タム君も、父親を恋しがっており、すぐに帰ってきてほしいと話した。

アドナンさんの姉、ハヤト・テミズさんも弟がトルコに戻れるよう皆さんからの支援を待っており、弟の生活を心配していると述べた。

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( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:22384 )